2006-05-28 [長年日記]
■ハッピー? アンハッピー?
ということはおいといて(じゃあエントリの題名にするなよ)。
あとは「地球最後の男」も印象に残ってます。自分の周りが全て吸血鬼になってしまった主人公の孤独な戦いです。ラストが印象的。藤子不二雄のマンガ「流血鬼」は、これを下敷きにしていますが、こちらはハッピーエンドかも。
Log of ROYGB - アンハッピーエンド
「地球最後の男」はアンハッピーエンドといってもいいかもしれませんが、流血鬼は全然違う――ハッピーかアンハッピーかということを考えるべきではない――と思います。
主人公の視点で読んでいると――つまり主人公に感情移入していると、最後のページで読者の方が主人公(達)に置き去りにされて、唐突にメタな視点に立たされてしまうという、そんな構造を持ったお話だと認識しています。
小学生のころに読んで得も言われぬ怖さを味わったんですが、何がどう怖いのか? ということを考えられる様になったのは中学生から高校生あたりになってからでしたね〜。
アンハッピーエンドなものが読みたいなら、異形コレクションなんか大概の収録作品がそうでしょうね……。
関連
■π進数 再び
大勘違いのエントリ、
の続き(?)
πが基数として機能するか? という議論はおいといて、零元と乗算の単位元の話。
各桁を0と1で表現するとき、暗黙で1を乗算の単位元として使うのはいいらしい。
第12章に -1+i 進数が出てくるのだけど1桁の数で 0 で零元を、1 で乗算の単位元つまり十進数の 1 を表わしているのだ。
以下、「-1+i 進数表記(10進数表記)」という形で対応表を書くと、
0 (0) 1 (1) 10 (-1+i) 11 (i) 100 (-2i) 101 (1-2i) 110 (-1-i) 111 (-i) : :
となる。
なるほど〜。-1+i 進数であっても、1桁目で1が来たっていいんだ。これは「1 × 基数^0 (基数の0乗)」でつまりは1と対応させるわけなのか〜。
と思った次第。