過去の日記

2006-03-25 [長年日記]

卒園式 [etc]

上の子の卒園式だった。それなりのいでたちで家族写真も撮った*1
あとは小学校への入学を待つのみ。
……さて、問題は、だ。入学する学校のサイトが、

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なことなんだな。
さてさて、1手打ってはいるけどそれがどう効いてくるか、効いてこないか。効いてこなかったら次はどうしようか。

Cthulhuの正体 その果ての狂気 [etc][comic]

「クトゥルフ神話って、近代唯物科学そのものの世界観なのよ。ここ250年、科学がものすごい力を発揮したんで、われわれ、それに沿って研究してきたわけだが、『これどうも俺たちって何の究極的目的も持たずにできあがっているてきとうな産物なんじゃね?』って」

「うはは」

「研究していけばいくほど、知識を得れば得るほど、それがあからさまになっていってしまうのが、薄々わかっていながら、学ばざるを得ない。それにそれを知りたくもある。でも理解したくない嫌な予感もする。だから『クトゥルフ神話』技能は『唯物科学』技能でもいいんだ」

指輪世界の第二日記 - Aの魔法陣とクトゥルフと近代唯物科学とオカルト

クトゥルフ神話と近代唯物科学の世界観の類似という指摘には唸らされた。
むう。科学が何かを解き明かしていけばいくほど、全体は曖昧模糊になっていく。
cthulhu mythos では――私が捉えている感覚としては――核心に近づけば近づくほど主人公の"それまでの世界観"が破壊されていく、といのが恐怖の骨格。


この、「薄々判っていながらも学ばざるを得ない」科学の行く末って、

20051025.html#p03

でも引用した、エリアルコミック収録のやまむらはじめ作品「熾天使 来臨る街」の世界観、

栄華の頂 恣(ほしいまま)にするには とある文明社会
理論・科学 そして――それらを操る技術……


"永遠"だった筈の 加速度
―ある一点でだ―
突如 人外神技の領域へ 相―転―移……
ヒトは 完全に見失ってしまった
ヒトたちの行動 および思考の基盤 としてきた"世界観"を


それ というのも
ヒトの意識を 人の思うすべ
世界構造――物質レベル――に関与させる手段を 発見したから


  結果――ヒトは 自らの立脚点を失う
   世界は 現実と虚構の混沌……
 ――曖昧! ――曖昧! ――曖昧、曖昧、曖昧!!
    ………………


ヒト 愚かなるかな 悲しき実在――(非実在?)
この いたたまれぬ状態から 脱出すべく
新たなる 世界観を 確立すべく
影なき遍塞 あいまみむべく
試行錯誤 繰り返しの試行錯誤……


――精神の、永い"離散の旅(ディアスボラ)"の始まりである


ここは、そんな人々がおこなった、ひとつの試みの世界
世界構造を言語に置き換えた街……
(引用註:先頭行"ほしいまま"は原文では"恣"のルビ。他、強調表示部分は原文では傍点。)

を彷彿とさせる。

*1 こういう発想は私の方には無い。むしろカミさんの価値観からの行動である