過去の日記

2005-10-25 いばらの王 熾天使来臨る街 serial experiments lain [長年日記]

いばらの王 読み返した [comic]

思わず唸ってしまうほどよくできた作品だ、と思った。
第1話から5巻までの間で全てのピースが揃っている。
完結した後に読むと最初の3ページだけですでに「あー、なるほど」と思ってしまって、その次の瞬間にそう思ってしまったこと自体に、凄いな、と感じた。


いばらの王についてはもっと下の方でも──内容は無いけど──書いてますよん。

iPod nano 使い始めて10日ぐらい経ってみて [etc]

やっぱり電池の保ちがちょっとネックか。
直前に使っていたのが、

ソニー、50時間再生/MP3対応の「ネットワークウォークマン」

がウリのスティックタイプのネットワークウォークマンだっただけに落差が激しくて、余計にそう感じるのかも。
ただ、充電にかかる時間については、iPod shuffleやiPod(photo)に比べると改善されているのを実感できる。
ちゃんと進歩しているな、と思った。


Apple iPod nano 4GB ホワイト [MA005J/A]

  • 販売元/メーカー: Apple Computer
  • 出版社/メーカー: Apple Computer
  • 出版社/メーカー: Apple Computer
  • 発売: 2005-09-08
  • ASIN: B0007YT8XY
  • メディア: エレクトロニクス
  • amazon.co.jp詳細へ

serial experiments lain いばらの王 熾天使来臨る街 [comic][anime]

まずは、ラッセルのパラドクスから。

ある村に、ただ1人の理髪師がいて、自分で自分のヒゲを剃らない村人全員のヒゲだけを剃るとする。さて、この理髪師は自分のヒゲを剃るや否や?

ある国では全ての市は市長を持たなければならないが、市長がその市に住んでいないケースが多いという。そこで、その様な市長だけを全て集めて特別な市「市長市」を作ることとなった。さて、この「市長市」の市長になれる者が、誰かいるだろうか?

それは、自己言及的集合という形で、ラッセルが論理学に打ち込んだ楔。


serial experiments lain TV-BOX [DVD]

  • 監督: 中村隆太郎
  • 出演: 清水香里,大林隆之介,五十嵐麗,川澄綾子
  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • ASIN: B000ALF6U8
  • 発売: 2005-09-22
  • amazon.co.jp詳細へ

serial experiments lain Blu-ray BOX|RESTORE (初回限定生産)

  • 監督: 中村隆太郎
  • 出演: 清水香里,大林隆之介,五十嵐麗,川澄綾子,浅田葉子
  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • ASIN: B002TPFM1G
  • 発売: 2010-10-27
  • amazon.co.jp詳細へ

最終話で、「自分がいない世界・いなかった世界」を望み、そんな世界を作り出した玲音がいた場所は、いったいどこだったのか?


wiredとrealの境目がなくなることが予言された時、玲音が自分が世界を変える力を持っていることを確信した時、彼女は何をしたか? ありすに関する噂話を皆の記憶から消し去った。その時、ありすはその"自分にとっては都合のいいはずの世界"をどう感じただろうか?


いばらの王 (6) (ビームコミックス)

  • 作者: 岩原 裕二
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売: 2005-10-24
  • ASIN: 4757724780
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

メドゥーサは、人のイメージを実体化させる。それは人の"想い"が世界を変えるということ。

「……世界を変えたかった」
「そうするしか……」

最終巻で、"いばらの世界"を作っていた『彼女』がそう呟いた。世界を変えてまで彼女が望んだことはなんだったか。5巻までの間にそれは示されている。それに気がついた者と気がつかなかった者。


"自分が生きている世界"が、"自分が生きているはずだった世界"だと知ることで物語は幕を閉じた。


竜哭譚紀行―Dragonia

  • 作者: やまむら はじめ
  • 出版社/メーカー: 大都社
  • 発売: 2000-12
  • ASIN: 4886534422
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

熾天使 来臨る街シリーズの世界。

栄華の頂 恣(ほしいまま)にするには とある文明社会
理論・科学 そして──それらを操る技術……


"永遠"だった筈の 加速度
―ある一点でだ―
突如 人外神技の領域へ 相―転―移……
ヒトは 完全に見失ってしまった
ヒトたちの行動 および思考の基盤 としてきた"世界観"を


それ というのも
ヒトの意識を 人の思うすべ
世界構造──物質レベル──に関与させる手段を 発見したから


  結果──ヒトは 自らの立脚点を失う
   世界は 現実と虚構の混沌……
 ──曖昧! ──曖昧! ──曖昧、曖昧、曖昧!!
    ………………


ヒト 愚かなるかな 悲しき実在──(非実在?)
この いたたまれぬ状態から 脱出すべく
新たなる 世界観を 確立すべく
影なき遍塞 あいまみむべく
試行錯誤 繰り返しの試行錯誤……


──精神の、永い"離散の旅(ディアスボラ)"の始まりである


ここは、そんな人々がおこなった、ひとつの試みの世界
世界構造を言語に置き換えた街……
(引用註:先頭行"ほしいまま"は原文では"恣"のルビ。他、強調表示部分は原文では傍点。)

熾天使 来臨る街II 模造の天族 掲載時に本編の後に書かれていたこの世界観。残念ながら続きの話が掲載されることはなく、単行本収録時には"無かったこと"にされてしまった。
かつては綴られ、今手元にあるこの"記録"は、存在か非存在か?


追記
「熾天来臨る街」だっけか?

礼儀? 礼義? [etc]

「れいぎただしい」は「礼儀正しい」? それとも「礼義正しい」?
八徳(仁義礼智忠信孝悌)がパッと頭に浮かんだ人の方が混乱するのでは?