2005-12-12 まだそこに無いものを取引する [長年日記]
■プログラミング名著100選コンパイラ編 を見てみて
つい先週、ドラゴンブックをBOで、2冊で210円で入手したよ。ワンダホー!!
あと、コメントにあった、
tailliar 『毎日コミュニケーションズ刊「いまどきのコンパイラのつくりかた」とかでないかなあ。』
やねうらお−よっちゃんイカを買いに行ったついでに家を買う男 - プログラミング名著100選
本当に出たねぇ。
■先物取引といえば
新人社員として(ビジネスマナーなんかの)研修中に、当時総務課長から言われたことがある。いや、もう10年ほど前の話。
「先物取引とかの勧誘がきたらまず断りなさい。
そして勧誘がきた商品の値動きをその後見てみなさい。
必ず下がるから。」
つまり、買ってしまった商品がどうもまずいことになりそうだとなった時に、なにも判らん素人をカモにしてやろうっていうことだから、と教えたかったのだろう。
そんな物件をお得意様に薦めるわけにはいかないからねぇ。
■まだそこに無いものの価値
最初コメント欄に書き込んでいたのだけど、なんだか長くなってしまったのでトラックバックします。
農家の人が、野菜を育ててみんなの食べ物を確保したり、製造業の人々が便利になるような道具を作って、それらを売って生活を成り立たせている。そこまでは、「そーだよなぁ」って思うし、できるはずの野菜が天候不順でできないことも有るだろうけど、持ってもないのに世界に存在する40倍もの数を売り買いしたつもりになっているなんて変な感じだ。
やっぱり怪しい証券業界 - わんこ日記 (2005-12-17)
先物取引・オプション取引とかありますね。「作物などを売買する権利」を売買するというか、「いついつには必ずこの金額で買います」という契約書を売買するというか……。
この「契約書の売買」は実際の売買額よりも少ない額で行われますから、当たればデカイ。が、外れれば――災害で作物が全部駄目になったとかで、実際には収穫されない作物にお金を払う羽目になる――悲惨という。レバレッジ効果ってやつですね。
……日本じゃ実感できないですが、農業の規模が大きくなればなるほど、こういう「まだ採れもしていない作物の売買権」を売買する仕組みは農業をしている人にとって保険として働くのではないでしょうか? さっきも書いた様に「災害で作物が全部駄目になった」としても、それ以前に「いくらで買い取りますよ」という契約書を交わしているわけで、収入0にはならないんですよ。もちろん陰で泣いた人がいるんですけど。
「先売り」に関してはこの漫画に出てきます。先売りというのは、それをした後に株価が下がると儲けがでる仕組みです。
その中で少女が語ります。
こうなると
投資市場には
商品価値が
上がっても
下がっても
利益が生まれる
システムが存在する
ことになる
すると
どうなるか?
値上がりする方に
賭けた側と
値下がりする方に
賭けた側との
戦いが
始まる……!!
(引用のゴシック体表示は、引用元では傍点)
「世界経済」なんて言葉ができているぐらい、経済活動が世界規模で回っていることが、情報として知覚できる時代になったってことなのでしょうが……確かに奇妙な感じです。
(お前の知識ってホント漫画に依るものが多いのな)
(そういう知識でも知識は知識だろ)
上遠野 浩平 ふう