過去の日記

2005-11-11 夢幻魔美也氏の帰還, nested class 再び, 無断リンク 私がたどった路 [長年日記]

私がたどった路 [etc]

ふむ。はてながサーバー様で湧いたのは7月のことだったか。あれから3ヶ月半ぐらいしか経っていないのだなぁ。


2004年6月ごろ

broken link
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読冊日記 2004年 6月中旬
読冊日記 2004年 6月中旬
読冊日記 2004年 6月中旬
読冊日記 2004年 6月中旬

このあたりの記事を読んで、古くからWWWに慣れ親しんでいる私とは、ずいぶん違ったルールで今の小中学生は動いているんだなぁ、と思った。


2005年7月ごろ
キーワード"サーバー様"ではてなが湧いていた。
自分の頭で考えた結果や感情論に依るものではなくて、まるで公理の様に「無断リンクはいけないもの」という認識を持っている人がでてきているのではないか? という印象を持った。
それ以前の「無断リンク禁止」は、「自分のサイトは自分のもの」的論理や「知らない人に来て欲しくない」的感情論に依るものだった様に思う。
それがなにやら変質してきていることを感じ取った。
「自分のサイトは自分のもの」的論理や「知らない人に来て欲しくない」的感情論に依る「無断リンク禁止」はまだいいだろう。
でも、公理の様に「無断リンク禁止」を掲げること。「無断リンク禁止は常識でしょう?」という様な思想を持つ人が増えること。
それはなんだか不気味に思えてきた。


「無断リンク禁止」を掲げるサイトが一定数あるのは事実だし、大手のサイトでも「無断リンク禁止」「ディープリンク禁止」を掲げては叩かれるというニュースも目にしていた。
「無断リンク禁止」を掲げるサイトを主に巡回しているうちに「無断リンクは禁止なんだ」と思いこんでしまったのだろうか? という疑問があった。


が、不意にある仮説を閃いた(忘れもしない、外出して自転車をこいでいる時だったのだけど)。
「学校のサイトが『無断リンク禁止』を掲げているのでは?」
そしてその仮説を確かめる方法を検討して、家に帰ってすぐに試してみた。それが、

無断リンク site:ed.jp - Google 検索

このgoogle検索である。
暗澹たる気持ちに襲われた。
とりあえず、上記の仮説とこの検索結果を元にこのブログにエントリを作ったら、はてなブックマークの注目エントリに入り、主要なニュースサイトに取り上げられ、普段の1日分のアクセスが10分の間ぐらいにくるという状況に陥った。


その時に無断リンクをしたこともあり、事後連絡にはなるのだけどいくつかの学校にメールを出してみた。ほとんど反応が無かった。
時期は夏休みである。


2005年8月ごろ
北九州市教育委員会の運用規定を見つけた。

北九州市立小・中・養護学校におけるインターネット運用規定 - Google 検索

おかしな運用規定だと思ったが、実は一番ナンセンスだと思ったのは、教育委員会のサイトにこの運用規定が載せられていないという事だった。
WWW的な感覚であれば、教育委員会のサイトにこの運用規定を載せ、各学校はそこへのリンクを記述するべきであろう。
だが、まだ時期は夏休み。


2005年9月頭
とりあえず中学校の何校かに対してリンクさせて欲しいというメールを書いた。
コンテンツの内容は記述していない。
なので、当然どのようなコンテンツを書くのか? という質問が返ってくることを期待した。そこから実際の運用の様なものを知りたかった。
が、空振りに終わった。メールの返答が1つも来なかった(正しく届いていないという可能性は否定できない)。


教育委員会に問い合わせフォームがあったので、上記の様な状況を説明し、正しく運用されていないのではないか? 見直しをするべきではないか? という様な内容を発信した。残念ながらこの時の内容をこちら側で保存するのを忘れてしまった。


そして今に至る。
7月のあの盛り上がりぶりから結局何も変わっていないのか?
教育委員会の問い合わせフォームから発信したことは無視されているのか?
そんな疑問はあったが、北九州市の件については、個人的には来年度まで待ってみてもいいだろう、と思っていた。そのあたりで何か変化があったかどうか確認してみるぐらいのつもりでいた。


結局、

さて、行動です。
自治体に対しての行動は、「こうした方が」「これがおかしい」という「一市民の意見」に関しては、流される場合が多いです。流されないための行動は、具体的に提言が達成されている他の自治体の「実例」を持っていくことです。
「ここの自治体はこうである、これはこのことについて実現されている、しかしうちの自治体はどうなのか見解を疑う」
これをひとつの自治体の、複数の窓口に持ち込むことが、効果を持つ可能性が高いです。

S嬢のPC日記:トラックバックにお返事

という様な手段でないと駄目なのか?
ネットワークの中でちょっと盛り上がったぐらいでは何も変わらないのか?
教育委員会の問い合わせフォームは一体何のために存在していたのか?
という疑問を残したまま、ひとまず、フェイドアウト……。


2005/11/12追記:

そこにこんなメールが突然来て、「あわくってバタバタ」ってのが見えるようだわ。その「バタバタ」までもが晒されて、心底気の毒。


見解を知りたいのなら、正々堂々、表門から入りなさい。

S:今日の一言

下の「説明不足でした」に書いた通り、「バタバタ」を晒したのは私では無いのだけど、2ヶ月前に教育委員会の問い合わせフォーム(これは表門だと思う)から指摘しているのになんで今「バタバタ」してるの? というのが昨日のエントリ(というのはこの2つ下のエントリ「それはもう2ヶ月も前に……」)を書いた動機。

説明不足でした [etc]

特に記載は無いのだけれど、文中からご本人と判断。

S嬢のPC日記:トラックバックにお返事

説明不足ですみません。
私は元々のリンク元サイトである、

Address Error

とは関係がありません。


ただ、2ヶ月ほど前に似たようなことをやり、それがなしのつぶてだったので教育委員会のフォームから問い合わせをした次第。
それも返答なしだったのですけどね。
個人的には来年度頭にでももう一度どうなったかチェックしてみようか、ぐらいで停まっていたのですが、思いもよらないところで話題になっていて、しかもそれに反応があったので先のエントリを書いたのです。


この考察を提言するのなら、そういう反応を引き出せるような記載というのも必要だったと思います。わたしは「おもしろがっているように」見受けられました。

S嬢のPC日記:トラックバックにお返事

これは私も同様に感じています。すくなくとも実況中継風にする必要はないでしょう。
そんな流れで、

問題提起を併せてして欲しかった、というのが正直な感想。

と先のエントリで主張したわけです。


もう少し関連を明らかにするように書けばよかったのですが、ちょっと場を混乱させてしまったようで申し訳ないです。


追記:これも一応明らかにしておこう。私は北九州市民ではありません。

それはもう2ヶ月も前に…… [etc]

自治体の公式サイトが無断リンクに関してどういう見解を持つのか、そういう「研究」をしたいのなら、自治体に行って聞いてこい

S嬢のPC日記:「無断リンク論争」の余波

もう2ヶ月も前に、教育委員会のサイトにある問い合わせフォームから「そのような運用規定で運用できているんですか? 見直しをするべきではないですか?」という内容で問い合わせをしているのに返事無し、変化無し。


北九州市在住の保護者の方で、この半年のスパンでの無断リンク論争の盛り上がりを目にしている人はいるだろうになぜ何も変わらない?
自分の子どもが通う学校のサイトに「無断リンクは禁止します」とか「許可を得てからお願いします」とか書いてあったら、学校に連絡とるんじゃないの?*1
「そんなホームページを児童や生徒が見ているのか? 児童や生徒が『そう書いておけばいいんだ』と思ってしまう様な指導にならないだろうか?」という問題意識はないの?


目的が手段を正当化することはあってはならないから、

この 「メールで聞いた」 というものに、腹、立ててるわけです。

というのは正しい反応ですよ。
でも、

突然のメールに驚いています。
ちょっとという感覚なのですか?ホームページにリンクするということは重大事項と考えています。


無断でリンクした場合どうなるのかは、貴方様の方がよくご存知ではないですか?
お知らせください。

こんな回答をする学校にネットリテラシーの教育をまかせていいんですか? という問題提起を併せてして欲しかった、というのが正直な感想。

過学習や誤学習の訂正は? [tech]

わんこ日記さんのページを見て、そうか、と気が付いた。

パーソナライズド検索は、ユーザーが検索した履歴を表示、管理、学習することで、ユーザーの嗜好に合わせ、より求めている検索結果であるほど上位に表示される。

使うほどに賢くなる日本語の「Googleパーソナライズド検索」開始 - CNET Japan

でも、検索結果を見に行っただけでポイントが上がってしまうとすると、見に行ったけど実はダメだった時にもポイント良くなってしまうのかな?

結局、使えない検索結果を、どんどん育ててしまうことになると、イヤだな。

[News]使うほどに賢くなる日本語の「Googleパーソナライズド検索」開始 - わんこ日記 (2005-11-12)

慧眼だ。
パーソナライズされた検索結果と、されていない検索結果の両方を出して、されていない検索結果の方を選んだら、学習されている重みづけを減らす?
それとも、パーソナライズされた検索結果を初めに出した上で、されていない検索結果へのリンクがあってそのリンクを辿ったら、ということにする?


使ってみればいい話?

nested class 再び [tech][java]

ついこの間勉強し直したばかりなので、記憶を強化するべく。

Java 静的ネストクラス


1.静的ネストクラスは、頭にstatic修飾子を付けたインナークラスである
2.技術的に言うとインナークラスではなく、トップレベルのネストクラス」と考えるべきである
3.あくまでも「静的」であり、アウタークラスのインスタンスと特殊な関係を共有しない。その証拠に、アウタークラスのインスタンスがなくても、インスタンスを作成することができる

So-net blog:nekoの勉強部屋:Java 静的ネストクラス


1.は正しくない、というか逆になっています。
Java Language Specification Second Edition に依れば、

An inner class is a nested class that is not explicitly or implicitly declared static.

Classes

とあり、「ネストされたクラスの中で、特にstaticの修飾がないものが inner class」です。
ネストクラス ⊃ インナークラス なわけでで、静的ネストクラスはインナークラスではありません。


prima materia - diary : java nested class

を書いた後にコメントをもらったのですが、内部クラス(inner class)という呼び方はちょっとその内容にそぐわないのではないかなぁ、と思っています(元々薄々そう感じていたのだけど、色々調べているうちにその考えが強くなった)。
メンバクラス、と称した方がいいのでしょうか。英語圏での動向も気になるところです。

java member-class - Google 検索

夢幻紳士【幻想編】 [comic]

まったく、なんでこういちいち符号するのかな。
今日、本屋にいった。お目当ての本が無かった。ぶらぶらしていてふと思った。家に帰ったらAmazonで高橋葉介さんの新刊が出てないか検索してみよう、と。
……あったよ。俺はprecognitionの持ち主か?


家に帰って奥付をまず見る。初版が2005年4月で、これは2005年7月第4版。

夢幻紳士 幻想篇

  • 作者: 高橋 葉介
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2005-04-08
  • ASIN: 4152086297
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

半年も気が付かなかったのか。でもこの版から察するに、少部数ずつ、1ヶ月毎に増刷していったのだな。
本屋で気が付かなかったのもしょうがない。


読みはじめた。2編目のラスト。
ちょっと待て。
これは先月の末から今月一日にかけて読んだ「朝霧 (創元推理文庫)(北村 薫)」の2話目の題材にもなったリドル・ストーリーと同じ結末じゃないか。
タイトルは「女か虎か」。まさにその通り。


「夢幻紳士【幻想編】」を初版で買っていたら?
「朝霧」を読むのがもっと早かったら?


あまり気にもしなかっただろう。
でも、なんで、この2冊を読むタイミングがこうも揃うのよ?
まったく。


全編、タイトルは映画や小説からの借用なのだな。あとがきの最後にヒッチコックの言葉を引用したのも、たまたまじゃぁないのだろう。
そう。あとがきが実に面白かった。

FireFoxの設定 [tech]

URLに、

about:config

と入れると設定画面になるんだ。
知らなかった……。

発散する回答 [hatena]

サイトのソースをIEの「表示」→「ソース」で見ると文字化けしているものがありますが、これはどのようにすれば見れるようになりますか?(例えばはてなは文字化けしてて読めません)
http://www.hatena.ne.jp/1131632332

質問から、質問者が文字コードに関する知識が不足しているのはみんな想像できるはずなのに、その部分を質問者の立場まで降りて回答する人がいない。
そこまで降りていかないで、文字コードが,エディタが,ブラウザが、という所から話を始めてしまうので、回答が発散して収集がつかなくなっているみたい。


この質問・回答で気になったので調べてみた。
EUC_JP

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かな。

権威性の実験 とか [etc]

俺自身、幼稚園から高校まで制服を着てきたけど
どーにも抵抗感は拭えなかった。

So-net blog:ペトロ三木の『アタマのおかしいブログ』:11月の「バカは死ね」&宣伝告知もろもろ

制服を着ていた当時は何とも思わなかったが、大学生活4年目での就職活動で、似たような色格好のスーツを着ている何十人もの人間と同じ部屋にいたら、吐き気を覚えた(比喩ではない。本当に車酔いのように気持ちが悪くなった)のを思い出す。
その時は、よく中学・高校と通っていたもんだ、と感じた。


ちなみにミルグラムってのは権威と服従に関する面白い心理実験
通称『アイヒマン実験』で有名だが、この他にも…

So-net blog:ペトロ三木の『アタマのおかしいブログ』:11月の「バカは死ね」&宣伝告知もろもろ

これを読んですぐに実験内容が思い浮かぶ人、気になって調べる人ならいいんだろうけど、あまり期待できないのでは。せっかくのWebでの公開なので、適当な(正しい方の意味で使ってます)リンク先を補って示しておこう。

いじめ/服従/アイヒマン実験

追加しておく。ミルグラムはこの実験に先立って、精神科医40名にこの実験結果を予想させていた。彼らの予測では被験者の多くは150ボルトまででやめるだろうし、ごく稀には450ボルトまでやるかもしれないと予想したのだった。
そして結果は、大外れ。


最近ちょっと話題の『スモールワールドネットワーク』の基本概念
になってる『6次の隔たり理論』を最初に提唱した人物でもある。

So-net blog:ペトロ三木の『アタマのおかしいブログ』:11月の「バカは死ね」&宣伝告知もろもろ

これがミルグラムの提唱だというのは初めて知った。
ちょっと意外。

*1 私は自分の子どもが通うことになる小学校のサイトはすぐにチェックした。残念ながら教育委員会のサイトの方までは気が回らなかったけど。それは自分でも馬鹿だなぁ、と思っている。