2007-10-17 [長年日記]
■ザ・ファシリテーター 2
ふと気がついたのだけど、ここに何も残しておいていなかった。
読んでから時間が経ったのでメモとして残しておいたものぐらいで、記憶が薄い。
まずは、前巻(ザ・ファシリテーター(森 時彦))と比べてみると、物語の舞台が増えているという点が違う。
規模や課題、ドメインが違う2つ(正確には3つ)の組織の話になっている。おかげで全体的に、ファシリテーションに使えるメソッドのカタログ的な雰囲気が漂う。
あるいは、読み物風カタログと割り切って読んでしまうということを、"一つの読み方"として選択してもいいと思う。
印象強いのは、
p118
「こういう状況に陥っている時、ファシリーションは有効なのでないかと思います。人の脳はストレスをかんじると、すでに知っている方法によってそこから逃れようとする、という話をしました。うまくいかないことが起こると、同じことを、"より一生懸命"繰り返す。それで解決することもあるでしょうが、まったく違うアプローチが必要なことも少なくない。プロセス、つまりやり方に関心を払ってみましょう、というのが私の言いたいことです」
■セキュリティは最弱点問題である - 千葉県職員個人情報流出
系が「社員の家族」まで広がってしまうと、どこが最弱点なのか企業側ではもう把握できなくなる、と捉えるべきか。
当時、自宅PCにShareはインストールされていなかったが、その後、社員の家族がShareを使用し、ウイルスに感染したため
千葉県職員15,000人の個人情報が「Share」で流出、業務委託先から
開発者じゃなくて業務委託先だというところが罪が重いな。
アプリ開発者向けの「本番データに近い構成比だが完全にダミー」なテストデータをいかに用意するか? っていう問題への解決がこれから商品になるんじゃないかとか思ったりもするけど、今回はなぁ……。