2006-10-24 [長年日記]
■金融広告を読め それはまるでパズルを読んでいるかのような……
新生の主力商品「パワード・ワン プラス」は満期が5年もしくは10年。当初5年の金利は年1.5%で、大手行の5年定期預金の約3倍だ。ただし、満期を5年延長するかどうかは、預け入れ5年後が近づいた時点で銀行が決める。延長後の金利は年1.6%。
asahi.com:新型預金、リスク説明義務強化 金融庁方針 - ビジネス
このパターン、
にきっちり出てくる。
満期が5年または10年、しかしそのどちらになるかの選択は5年経った時点で銀行側ができる、というのがミソ。
5年経った時点で通常の定期預金の利率が上がっていれば、10年に延長できる。そうすると通常の定期預金に積み立てられるよりも、銀行側はお得。
5年経った時点で通常の定期預金の利率が下がっていれば、そこで打ち切り。通常の定期預金よりも銀行側の負担が大きい商品を続けるわけがない。
という仕組み。
架空の金融広告が問題で、それにどんなトリックが仕掛けられているかを解説した本。なんか、パズル(論理パズル)の本を読んでいるんじゃないかと錯覚するような、そんな面白さがあった。
で、結局この本を読んで何を覚えたかというと、
元本が保証されていて、かつおいしい金融商品などありえない
ということ。
■未来日記2
書籍情報をチェックしていたら、
を発見。
読みたいが特に買いたいとは思わない(=繰り返し読まないだろうという予測)。
かといって漫画喫茶に入りそうな本でもないし。
まだ読んでいないので[気になる本]カテゴリで。