過去の日記

2006-07-12 [長年日記]

夢幻紳士 冒険活劇編 4 書き下ろし [comic]

夢幻紳士 (冒険活劇篇4) (ハヤカワコミック文庫 (JA854))

  • 作者: 高橋 葉介
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2006-07-01
  • ASIN: 4150308543
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

あぁ、やっと「読めてよかった」と思える書き下ろしかついた。
『真夜中のメイド』。いい!
夢幻魔美也くんが、マンガ少年版の様でもあり、怪奇編の様でもあり、新鮮な雰囲気。


追記
『桜の下の夢幻紳士』やっぱこれ、いい話だ〜。

学校怪談 2 [comic]

学校怪談 (2) (秋田文庫 (55-2))

  • 作者: 高橋 葉介
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売: 2006-07-01
  • ASIN: 4253177832
  • メディア: 文庫
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こちらも単行本未収録作が当たり。
『光の戦士』の主役の女の子がよい。この後の『学校怪談』にでてくる弥勒(君|さん)*1を彷彿とさせる。

ガロア体を成すのか [hatena]

GF(2^8)って何の事かと思ってたらガロア体という
ものだったんですね。
ガロア体、多項式…うぅ頭が痛くなってきました。
http://q.hatena.ne.jp/1152620289


とりあえずガロア体についてはおいといて、

有限個の元からなる体、すなわち四則演算が定義され閉じている有限集合のことである。
有限体 - Wikipedia

の「四則演算が定義され閉じている」の部分だけ抑えておけばいいかと。


Mix Column の処理は 4バイトのブロックに対して行う様になっていて、それぞれのバイトを s1 〜 s4 とすると、多分こんな感じで*2
\(\begin{array}{cccc}~\left[~\begin{array}{c}~r_1~\\~r_2~\\~r_3~\\~r_4~\end{array}~\right]~~&~~=~~&~~\left(~\begin{array}{cccc}~2~&~3~&~1~&~1~\\~1~&~2~&~3~&~1~\\~1~&~1~&~2~&~3~\\~3~&~1~&~1~&~2~\end{array}~\right)~~&~~\left[~\begin{array}{c}~s_1~\\~s_2~\\~s_3~\\~s_4~\end{array}~\right]~~\end{array}\)
普通に考えると r1 〜 r4 は 8bit に収まらない。
それでは都合が悪いので、「3をかける」演算を普通の乗算ではなくて、別の定義を適用している(2の乗算や加算はどうなっているんだという疑問もあるけど)。
で、この新しい「3をかける」演算は逆算の定義が可能で r1 〜 r4 から s1 〜 s4 が復号可能なようになっているんだろう(多分 AddRoundKey_InversMixColumn という関数がそうだ)。
そのあたりは"ちゃんとガロア体を成すように"うまく定義したんだ、ということが判っていればいいんじゃないかな、と。


時間をかければ体を成していることは検証できるだろうけど、アルゴリズムが定義されていてかつ実装があるわけだし、ひとまず後回しにしてもいいのかな。


この新しい「3をかける」を1に適用して、その結果に適用して……、と羅列すると、
1 → 3 → 5 → 15 → 17 → 51 →…→ 247 → 2 → 6 → 10 → 30 →…→ 246 → 1
てな感じに循環するんじゃないかな〜?
循環の環はいくつ存在するだろう……?


続きあります。というか、このエントリ自体消したいぐらいなんだけど。

20060713.html#p01

「バカ」を政治的に公正に言うと……? [etc]

臆病者のための株入門 (文春新書)

  • 作者: 橘 玲
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売: 2006-04-01
  • ASIN: 4166605143
  • メディア: 新書
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を読書中。投資指南ではなくて株式市場経済の教科書的な本。もっともっと教科書然とした他の本も持っているけど、こちらは読んでいて素直に面白い。
その辺は後日書くとして。


p170

その相手を「バカ」と名指しする度胸は私にはないので、政治的に公正(ポエティカリー コレクト)に*3「リテラシーがない」と表現したい。

おぉ!
そうか? そうなのか?
今まで考えなかった発想なので面白かった。


追記
で,「後日書いた」のはこれ。

prima materia - diary : 臆病者のための株入門

*1 名前合ってるかな? 記憶を頼りに書いているので……。

*2 ちなみに r が result の頭文字で、 s は source の頭文字のつもり。

*3 引用者註:原典では、「政治的」に「ポエティカリー」の、「公正」に「コレクト」のルビ。