2006-07-11 [長年日記]
■本
という名前の本なのだ。叢書は「あたらしい教科書」。
p22 脚注
単行本は雑誌より縦長の比率となるため、天地に見きれるコマは絵が足りなくなってしまう。そのため少年サンデーでは、単行本化されたサイズがわかる専用の原稿用紙を作成し(略)
へー。そんな用紙があるんだ。
単行本と雑誌の比率が違うといえば思い出すのが、
収録の『肩幅の未来』。
手塚治虫先生が好んで使っていた、1ページを縦4コマにして書くという手法。
やまむらはじめ氏が単行本あとがきで書かれているように、雑誌で読んだ時と単行本で読んだ時の印象がまるで違う。単行本だと特に変わったレイアウトに見えない。
本誌で読んだ時の印象・インパクトが忘れられない。そして単行本になったらその感覚が湧いてこないという、不遇の作品だなぁ、とかちょっと思う(本誌掲載時のものはとっておいてあるけど)。
p97 トーハン・日販のページ
戦前は日本出版配給株式会社という一つの会社でしたが、GHQ により閉鎖期間に指定、解散(1949年)。二つに分かれて再スタートしました。
知らなかった。
それでもこの2社が結局トップ2なんだけど。次が大阪屋だろう。
後は適当に。
グラビア印刷。凹版印刷の別名、つまりグラビアっていうのは「版」の種類の名前なんだそうな。全然知らなかった。
最近は、オフセットの写真表現レベルも進歩し、写真週刊誌のグラビアページと呼ばれるページも実はオフセット*1で印刷されている、というケースが増えています。
はー。
ハヤシライスは"はやし"さんという人が考えたという説(以下に関連物件あり)があるけど、それが丸善の創始者だったとは。
ジュンク堂書店、工藤淳という名前をひっくり返したものだとは。息子が大型書店を開いた時に父の名から採ったそうな。
ブックオフと再販制。再販制という旧態な制度で既得権を持つ人からにらまれているけど、『定価の半額』という値付けを規準にしているブックオフにとっても「再販制がなくなるとそのシステムの存続が難しい」という意見もあるそうな。
セドリが出てくるのはたった1ヶ所。しかもブックオフのページに、
実際、新古書店でセドリしている古書店だってあるのですから。
の1文とその脚注のみ。
寂しい。
アマゾン・コムのページ。
最近では「アマゾンで送料無料になる値段に」という考え方をする出版社もあるようです。
……本当? でも意外とそうかも。
■気になる本
今ごろ? という気がしないでもない。
*1 引用者註:これも「版」の種類の名前。グラビアより安価。