過去の日記

2006-01-23 しおんの王 [長年日記]

しおんの王 3 [comic]

深いところで何かが進行しつつある、という雰囲気が上手く作られていて読んでいるとゾクゾクする感じ?
あからさまなコン・ゲーム(ものの漫画)にはない緊張感。
戦いは素人目には判らない深い所で行われていて、その戦いの結果が盤面に浮かび上がるというのが将棋や囲碁、チェスといった対局型のゲームの本質なわけで*1
将棋という題材と漫画のテーマ(?)がうまく噛みあっていると思った。


あの時
次の一手を
考えていたのは
俺も同じさ……

名人、恐すぎ。


しおんの王(3) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 安藤 慈朗
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2006-01-23
  • ASIN: 4063144038
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

*1 コンピュータ流に言えば意識の中で、状態遷移のツリー作成と、状態に対するスコアリングをやっていることが対局の本質。盤面上に顕われるのはそこからはじき出される結果、という解釈の上に立って書いている。