2006-01-17 恐怖の足跡 あるいは CARNIVAL OF SOULS, 自航惑星ガデュリン [長年日記]
■メインマシンじゃないから
ATOKの使い心地がいまいち……。
ATOK Syncは登録単語などはSyncしてくれるけど、さすがに全ての学習までは面倒みてくれないからなぁ。
■CARNIVAL OF SOULS 観た
やっぱり、一番は「やっと観ることができた」という感慨か。
にも書いたとおり、観ることができるとは思ってなかった。まさかまさかDVDで発売されているとは。
で、ちょっと期待が大きすぎたか、という感じではある。
新しい生活を始めようとする主人公にヒタヒタと迫ってくる恐怖、という感覚が上手に描き出せているとはいいがたい。
中盤まで、主人公の神経症なのか? という疑いをにおわせて進むのがどうもテンポが良くない感じ。これが"ホラー"だということを最初から知っている、というのが鑑賞の邪魔をしているのか。
最後に展開される、幽鬼たちの怪異な舞踏会のシーン以降はいい雰囲気が出ている、と思った。"Night of the Living Dead"の7年前の作品であることを考えると、これはやっぱりなかなかの出来。不朽の名作という冠は相応しくないが、珠玉の逸品とは言えると思う。
んー。
あたりを読んでみると、菊地秀行さんも「リズムもテンポも悪いのは致命的だ。」と書いていらっしゃる。「にもかかわらず、公開当時これを眼にしていたら、必ずや『血ぬられた墓標』と並ぶ"私だけのベスト"として、飽かずに語りつづけていただろう。」とも評していることはちゃんと書いておこう。
途中、主人公が教会のパイプオルガンを弾くシーンで、荘厳な音楽がいつのまにか歪んでいって怖いメロディになるところは、おぉ、と思った。
ともかく、観ることができて、よかった……。
■自航惑星ガデュリン
昼サイさんのblogを見ていて、どうしても読み返したくなってBOからサクッと3冊315円で抜いてきた。
多分、通して読むのはこれが4度目か5度目ぐらいだろう。
面白い。
スニーカー文庫の登場から始まった国産ジュブナイル・ファンタジー,ジュブナイル・SF*1の初期の頃の熱さが胸に染みる。年はとってしまったけど、これらを読んで面白い! と思える感性はまだ、ここに、ある。
自航惑星ガデュリンはクロスメディアの草分けだ。
小説、アニメ、ゲーム、ドラマCD。それらを1つに繋ぐ弦が、小説3巻の「ガデュリン計画」。
残念ながらゲーム「ディガンの魔石」は未プレイなので、その部分のタオ・ホーの述懐が判らないのだけど、アニメとドラマCDからの繋がりを見ることができて、それらもまた懐かしい*2。