2008-04-19 [長年日記]
■「平均」の罠と幻想
待ち行列理論の"平均3時間"が、日常的な"平均3時間"の感覚と食い違っているイメージを書いてみたつもりですが
などと書いてみたが実は言葉の綾で"日常的な平均"なんてものがそもそも幻想なのだ。
相談室の待ち行列理論の問題です。
http://q.hatena.ne.jp/1208181379
例えば6人がテストを受けて、
- 6人全員50点
- 3人が0点で、3人が100点
- 2人が80点、2人が50点、2人が20点
どれもみな平均50点である。
"当たり前だ"とか"そりゃそうだな"と思った素直な人よりも、"テストでそんな極端な結果でないだろ"とツッコミたくなった人の方が、どちらかといえばより正しい。
ある程度の人数でテストをした時に、結果がどのように分布するか。それは経験的に分かっている。
だから平均点が、指標として使えるのだ。
だから偏差値が、異なるテストの結果を見比べるのに役立つのだ。
分布がどうなっているのか分からないうちに、Excelでささっと選択して平均を取ったりしてはいけない。*1
平均を出す前に、分布がどうなるのかを見える様にした方がいい。
そうでないと「感覚的に違和感が」出てきてしまうんだ。
p190 ミルカさんの台詞から
「ひとこと言っておくよ。グラフを描かないのが、きみの弱点だ。数式をいじることだけが数学じゃない」
■東京マーブルチョコレート
下記の順番での観賞をお奨めします(個人的には)。
「ちゃんと愛されたことないんじゃない?」と友達に言われてしまうような女の子、チヅルちゃん。
臆病で、好きだって口に出すことができなかったんだ――でもとても優しい男の子、悠大君。
悠大君が用意したプレゼントの箱の中になぜか入っていた謎の生物、ミニロバのおかけで振り回されるふたり。
すれ違いと、大切なものを見つけるまでのストーリー。
というのがアニメの方。
コミックの方は完璧に谷川史子節。
テンポも場面もキャラクターも、全部彼女自身の作品。アニメーションへのグラウンドストーリーなんてことに気を遣わずに、肩肘張らずに描いた感じが素敵。
アニメーションのあの尺では掘り下げられないキャラクターが、コミックのおかげでしっかりと深くなっている感じがいい。
すごくゆったりと過ごせた〜。
■そんなことは全然ありません
quintiaさんは三度の飯よりプロジェクトが好きだと思うんです。ココロの思い過ごしですか?
prima materia-ココロのココロ: 04月19日のココロ日記(BlogPet)
*1 上司に「ついでにここに平均を入れといて」なんて言われたらどうする? と問われると頭が痛い。