2006-06-24 [長年日記]
■嘘つきシュリーマン……知らなかった
以上の詳細はツァンガー『甦るトロイア戦争』(1997、大修館書店)やトレイル『シュリーマン――黄金と偽りのトロイ』(1999、青木書店)に詳しい。この話は前者を編集した人から聞いた。ツァンガーの本の邦訳も出て十年近くたつのに、真実はなかなか伝わらないものである。岩波文庫は絶版にすべきではないか。
猫を償うに猫をもってせよ - 嘘つきシュリーマン
先に大きな嘘をついた本が生き残って、後に出た真実を書いた本が消え去る。……というのはよくある図式とはいえ、知らなかった〜。
■ファミマカード レシートポイントというトリック
トリックというのは仕掛けという程度の意味で、他のニュアンスを含んでいるわけではない。
ファミリーマートで買い物をするときに、ファミマカードを出すと金額の1%のポイントの他に「レシートポイント」と称してレシート1枚ごとに1ポイントついてくる。
……でもこれ。
よく考えてみると「1円未満切り上げ」の別の表現というだけなのか?
「レシートポイント」という言い換えでなんかオトクな気分にさせられているだけかもしれない。
合計金額が100円未満の端数が無い、きりのいい数字の時は「1円未満切り上げ」ではないけど、その事象の出現頻度は1%よりもずっと小さいと思う。
1〜2品買って、そういう数にするのはコンビニの商品構成上難しい。
煙草にジュース1缶。新聞にジュース1缶。煙草に新聞。そんな客が多いと仮定すると、合計金額がきりのいい数字になることは少なそうだ。
もっとも、雑誌や宅急便、メール便など、1%のポイントがつかない商品だけを買ってもレシートポイントはついてくるわけで、この場合は本当にオトクだ*1。
とはいえそういう客もそう多くはないだろうし、「1円未満切り上げ」ではなくて「レシートポイント」にすることでファミリーマート(この場合は本部の方を意味する)が余計に出費する金額はそう多くはないのではなかろうか?
それでいてオトク感を演出できる、うまいやり方だなぁ、とか思うのであった。
*1 もちろん計算するまでもなく1%には遠く及ばないが。