2006-06-16 [長年日記]
■無限巣 そして無限に思いを馳せる
prima materia - diary : 無限巣 問題編
prima materia - diary : 無限巣 解答編
を通して分かったことは何だろう?
証明は(私には)できないが、書いてみよう。
可算無限集合から有限の元を取り除いても、有限の元を追加しても、可算無限集合のまま - (1)
なのはいいだろう。そして連続無限集合についての同型の命題が考えられる。
連続無限集合から「可算無限集合を成す部分集合」を取り除いても、「可算無限集合」を追加しても、連続無限集合のまま - (2)
もうひとつ、同型の命題。
有限の集合の有限個の和集合は、可算無限集合にはなりえず、有限の集合のままである - (3)
可算無限集合を可算無限の濃度で無限に用意した時の和集合は、連続無限集合にはなりえず、可算無限集合のままである - (4)
(1)と(2)、(3)と(4)が同型で、
有限集合→可算無限集合
可算無限集合→連続無限集合
という階梯を作っている。
証明はできないんだけど、面白いかな、と。
■服装の自由……?
例によって一週間前(5日、正確には六日前)の毎日新聞朝刊を読んでいたら、家庭欄の囲み記事に「女は見てるぞ」という連載もの、「クールビズ」というのがあった。筆者は「S香」。「どうして男の人ってみんな横並びでないと何かできないの? 私たち女はみんなそれぞれ自分で考えて」(大意)などと元気に書いている。
(略)
猫を償うに猫をもってせよ - クールビズ
服装が自由であることが、女が一人前と見なされていないことの印だというのに、まったくバカな記者である。
んー……?
例えば。
「そんな人が我が社のドレスコードを変える人物になろうとはね」
「えー」
「別に意識してやったわけじゃないのよ――」
「船岡さんは知らないでしょうけどうちの会社って昔
けっこう保守的でさ
パンツスーツとか禁止だったのよ」
「禁止!?」
「まあ明確に規定があるわけじゃないんだけど
暗黙の了解ってかんじでね
「私はその雰囲気に気がつかなかったのよね
そんなゆとりなかったの
すごく忙しい時期で――
パンツの方が動きやすいかなって思っただけなの
「そしたらある日廊下で呼びとめられて」
「『ちょっと君その格好はねぇ
どうかなぁ』
「『もっと女性らしいスタイルができないものかなぁ
君達には対外的にも女性の優しさ柔らかさをアピールする義務があるんだよ』
おおかたこんなとこでしょ」
で、まぁそのあとで、必死でローテーションを工夫して1ヶ月パンツで通したこと。それが既成事実になってこだわりがなくなったこと、が語られる。
同じような「昔はこうだった」話は会社の先輩の女性にも聞いたことがある。
てなわけで「服装が自由であることが、女が一人前と見なされていないことの印」ってのには疑問を持ったのだ。
ただ「どうして男の人ってみんな横並びでないと何かできないの? 私たち女はみんなそれぞれ自分で考えて」というのに対してもホントか? と思ったのは確か。
女性ファッション雑誌がかくも世の中に溢れているのは、「みんなそれぞれ自分で考えて」いないからじゃないのか?