2005-10-22 シャノンからゲーデルへ, 私のヲタクの定義 [長年日記]
■パブリックドメインなクリップアート集のサイトのはずだったのだけど
んー。閉鎖してるみたい。
アップロード用のスクリプトに技術的な問題があった、ってとこか?
Please bear with us as a technical difficulty is sorted out behind the scenes with our upload script.
The Open Clipart Library
2005/12/12 追記
復活したみたいだ。
■私がヲタクを定義すると
私の中のヲタクの定義は他の人とちょっと違っているかもしれない。
けれども、それを表現してアウトプットしてみないと本当にそうなのかも判らない。
ということでこのエントリを書こうと思った。
発端は以下のエントリ。
オタク的であることの根っこは、ゴミ拾い屋だというところにあります。
“正しい価値観” において、「これはゴミ (ノイズ)だ」 と判断される所を弄くり回すことに夢中になる。
だからオタク的な生き方なんてのは、「大人のあるべき姿ではない」 と言われ続けているワケです。オタクという奴は、知識や情報を集めたがる。
So-net blog:ヘボログ:知性と情報と名詞を武器に〜戦うニッポンジン
だから世の中の 「オタクを知らない人たち」 の目線では、まま、「専門家 (プロフェッショナル)」 と 「オタク」 が同一視されることは少なくない。
私が考えているヲタクの定義は「コンテンツよりもメタ・コンテンツを重要視し、またそれを収集することに精力を傾ける」ような人。
漫画を読んで、面白かった、で終わるのが非ヲタクの人。
その漫画を描いた人が、他の漫画家との関連性からしてどの様な立ち位置にいるのか? を考察する。その漫画がリスペクトしているのはこの作品だ! と指摘する。このテーマならあの作品の方が面白い、とか考える。その漫画を描いた人が過去にどんな作品を書いてきたか、同人誌に書いていた頃から知っていてずっとファンだったんだと主張する。etc……。
そんな傾向のある人がヲタクだと思うのだった。
で、ウチのカミさんは、漫画は読む、小説は読む、テレビドラマを全く好まない、見に行った映画はアニメの方が多い、などなどいかにもヲタクっぽく見えるのだけど、決してそれ以上のことはしない。
漫画や小説は読むが、刊行情報をチェックしないので本屋で見かけたものだけを買う(ただ、その役目は私がやっているのだけど。コバルトだろうとりぼんコミックスだろうと、普通に買うことになれてしまった。)
アニメは見るが、資料集だとかサントラだとか画集だとかムックだとか、ましてや声優、キャラクターソングなどには全く興味がない。
という、一見ヲタクに見えるが――私の定義に照らし合わせると――全くヲタクではないという妙な生き物、だったり。
■情報量の単位
情報理論の確立者クロード・シャノンの名前をとった単位名なのかな?
So-net blog:ペトロ三木の『アタマのおかしいブログ』:Too Much Information
はい。その通りです。
「ビット」という単位を導入した――論文として発表した――のがシャノンのはずです。
So-netのblogを書いている人でないとコメントできない設定なのかな?
コメントしようと思ったけどリンクになってなかったので(鬱陶しいかもしれませんが)トラックバックで。
コメントを受けての追記:
訳本は2002年なので、その時点では情報量の単位はシャノンに変更になっている。
訳者でAmazonを検索してみると特に情報理論専門というわけではなさそうなので、原書の表記にそのまま従ったのだな。
■ミッシングリンク - シャノンからゲーデルへ
昨日のエントリ、
と、
の間に書きかけのエントリがあったのだけど、途中で捨ててしまっていた。
- 情報量の単位シャノンは数学者でもあり情報理論の父とも言われるクロード・シャノンにちなむこと。
- クロード・シャノンが考えた情報量の式は、物理学のエントロピーとの類似形が認められること。
- しかし慎重な性格のクロード・シャノンは、情報理論(数学)の世界にエントロピーという用語を持ち出すのをためらっていたこと。
- それをフォン・ノイマンが後押し(というか強引に説得?)したと言われていること。
- フォン・ノイマンの功績の一つに「任意のプログラム(アルゴリズム)に対し、そのプログラムをチューリングマシン上で実行したとき、そのチューリングマシンが有限実行時間内で停止するかどうかを判定できる」ようなチューリングマシンが存在しないことの証明、というのがある。
- そのことにはゲーデルの不完全性定理との類似形が認められるということ。
というようなエントリだったのだけど、面白くないので書かなかった。
で、その「今は存在しないエントリ」が見事に、「それが書かれるはずだった」場所の前後のエントリのミッシングリンクになっていることに気がついた。
なので、箇条書きの形ですくい上げた次第。
この話の詳細は、はてなの質問の、
「ソフトウェアが正しく動作することを数学的に証明することは不可能であることが、数学的に証明されている」という話をたまに耳にしますがこの証明が記述されている文章を探しています。
http://www.hatena.ne.jp/1120372952
の回答を読んでいくといいだろう。
また、シャノンやフォン・ノイマンに関してのエピソードは、
を参考にして書くつもりだった。情報理論からコンピュータの世界までの立役者のエピソードや語録をつづったもの。
結構読んでいて面白い。が、後になればなるほど「自分のなじみのある世界」に近づいてくるのでだんだん飽きてくるのも確か。
■ザウルスが見捨てられたのではないかという杞憂
シャープの方にも話をうかがったが,今後もザウルスはもちろん継続していくという。差別化としてはHDD内蔵,大きな液晶,拡張性などをあげていた。
MOBILE DAILY NEWS blog版 - W-ZERO3試作機を触ってみた印象
まずは、ほっと一息。
せめて800x600、できれば1024x512とかの画面は欲しい。
そんで非HDD機種は大きくてもいいから薄型に。
……まぁ、要するに、OSがLinuxなシグマリオンが欲しいということですな。
■なぜにiPodやPSP?
iPod、PSPで自分のデスクトップ環境を持ち歩く「Migo」
iPod、PSPで自分のデスクトップ環境を持ち歩く「Migo」 - CNET Japan
iPodやPSPを前面に押し出しているのは、ただのセールストークでUSBメモリやUSB接続の小型HDDでいいんだろ?
と思った。
■ポットネットとクラッカーの能力と
このボットネットに関与したと思われる人物の一人は、DoS(サービス妨害)をちらつかせて、ある米国資本の企業を脅迫した疑いもある。
150万台のPCで構成される「ボットネット」を確認、DoS攻撃で脅迫も - nikkeibp.jp - IT
威力業務妨害にあたるのかな?
前も書いたけど、クラッカーの能力っていうのは、「個人の資質・才能」に依るものではなくて、「ポットやトロイの木馬の仕掛けが済んで、必要な時には自分の配下におけるマシンの数」に依る時代が来ていると思っている。