2007-04-25 [長年日記]
■"SEO対策"が言葉の誤用を要請する
(以前も書いたことがあるはずだけどもう一度書く)
"SEO対策"じゃなくて"SEO"で十分じゃないか、とツッコミたくなる人はどのぐらいいるのだろう……? とか思うのだけど、それはおいておいて、
の結果を見ると、"SEO"じゃなくて"SEO対策"という言葉が広まった理由が推測できる。
- どこかで、誰かが、"SEO対策"という用法を使う
- すると、"SEO対策"で検索する人が現れ始める
- SEOを売り物にしている会社は当然SEOに長けているわけで、"SEO対策"という検索語が使われていることを補足する
- すると自社サイトでのキィワード選定において"SEO対策"が重要視されることになり、そこに"SEO対策"という表現が出てくる
- それを見た顧客が普通に"SEO対策"という言葉を使い始める
- "SEO対策"というキィワードはさらに重要になる
ということが発生したに違いない。
さて。
この様な事態が進むと、
- 明らかに誤用・濫用だが一部の人がある"言葉"を使い始める
- すると、その"言葉"で検索する人が増える
- 関係しているサイトはその"言葉"で検索されていることを補足する
- そのキィワードが重要視され、SEOの一環としてその"言葉"がサイトに現れる
- サイトを閲覧している人がその"言葉"を目にし、使い始める
- その"言葉"はさらに重要になる
という事象の発生が、今後も進むのではないか?
"Web2.0"なんて、まさにこんな感じじゃなかったっけ?