2007-04-24 [長年日記]
■洞察力の定義
「先輩、洞察力の定義って何ですか?」
洞察力の定義(いつもふと思い出すこと) | i d e a * i d e a
ある事柄に対して「理解している」とはどういうことか? という問いから出てくる定理でもあるような。
「理解している」の定義は、「知らない人にもある程度判る様に説明できること」としておこうか(曖昧だなぁ)。
この定義の比重は「ある程度判る様に」のところじゃなくて、「説明できる」の方にある。
それを理解していない人に説明できるということは、「それ以外の何か」から言葉を作れるということで、その時点で「それ以外の何か」との相対化や関連づけができているということだから。
■ゲイルズバーグの春を愛す など
ジャック・フィニイである。
実は読みたかった短編があったのだけど、これに収められているわけではない。
解説に書いてあるんじゃないかと思って手にしたのがこの本。
読んでみたら《時間怪談》がことのほか多かった。
それらが特に出来がよいと感じた。十八番なのだろうか? この時代のSFはほとんど読んだことは無いが、しかし、古びないものなのだなぁ。
《時間怪談》と言えば「異形ミュージアム〈1〉時間怪談傑作選―妖魔ヶ刻 (徳間文庫)(井上 雅彦)」もカバーをかけて読み始めるぞ! という体勢に入っているのだけど、1本目の安土萌の短編を読んですごい衝撃を受けてそのままだったりして。
さて、フィニイで読みたかった短編は目論見通りに、解説から
に収められていることが判ったのだけど、どこでその短編のことを知って読みたいと思ったのか、それが今は思い出せなくて少し「こわい」。