2006-11-15 [長年日記]
■ありもしない文字をみる
すみませんでした、と先に謝っておく。
EXCELのRAND()関数が線形合同法で作られていると聞いたが、具体的なアルゴリズムは公開されているのか?何をseedsにしているなど。
ユーザーがrand()と同じ関数を作ることは出来るのか?
http://q.hatena.ne.jp/1163506029
えーと。「同じ関数を」の部分で、ありもしない「ような」を付けて考えてしまった(「同じような関数を」と思ってしまったという意味)。
迂闊。
さておき。
The RAND function in earlier versions of Excel used a pseudo-random number generation algorithm whose performance on standard tests of randomness was not sufficient.
Description of the RAND function in Excel 2007 and in Excel 2003
(略)
Results in Excel 2003
A simple and effective algorithm has been implemented. The new generator passes all standard tests of randomness.
とあって、Excel2003から仕様変更があったらしい。
以前は疑似乱数だと語られてはいるけれど、線形合同かどうかは判らなかった。
■J2SEがGPL化するとJavaで書かれたプログラムはすべてGPLになるのか?
SunのJava SEが制限なしのGPL化するということなのですが、Javaの標準ライブラリがGPL化すると、それに依存したJavaアプリケーション(ってすべてのJavaアプリケーションがそうですが)は、GPLでなければならないということにはならないのでしょうか?
lethevert is a programmer - Java : GPL
GPLって、GPLと矛盾しないプログラムでなければ、動的にリンクして実行することも許可されないのではなかったかと思うのですが。
「GPLと矛盾しないプログラムでなければ」→「GPLと矛盾する(ライセンス下の)プログラムの場合は」の方がよいと思った。
でも、確かにその通りだ。その辺の検討はこれからどんどんなられていくのだろう。
最終的にはLGPLに落ち着くのかなぁ。
■コンティニュー/東映ヒーローMAX
どっちも、本屋にあまり通わなくなったせいで見逃してた……。Amazon で本を買うようになったのもあるけど、帰り道に気軽に寄れる本屋が無くなったのもいたい。
安野モヨコのロングインタビュー。この方の作品でまともに読んだのは「働きマン」が初めて。
燃える作品。
「すべての若き野郎どものためのハチミツとクローバー通信」も最終回。アニメも終わっちゃったしね。あー、DVDもあと3枚。あと2ヶ月と半分か……。
表紙4がメタルダーのDVD BOXの広告。途中までは傑作だったのに……。
今号は中身が濃い。読むのに時間がかかりそう。
■マジックアカデミー
決勝戦4位と2位。あと3回戦敗退。
スポーツはマジ勘弁してください。
級は1つあがった。
■数学にもセンスがある そしてセンスは磨かなければ光らない
2(x+y)とか、関数って言うんでしたっけ?
子供の頃、宿題を合わせるとかなりの時間を割かれました。
社会に出てから一度も利用どころか、お目に掛かった事さえありません。
どんな人が使うんですか?
http://q.hatena.ne.jp/1163595475
手元に80円切手と90円切手がそれなりの枚数あります。
冊子小包を2通出そうと思いますが、重さを測って調べると340円のものと290円のものでした。
さてどの様に貼りますか?
100円のドーナツと150円のパイ。
5個ほど買いたいが、300円で1枚カードがもらえるので合計600円〜700円にしたい。
さて、何個ずつ買いますか?
という様な事態に「一度もお目に掛かった事さえありません」か?
……
「そんなの数学なんか持ち出す必要はない。順番に試していけばそのうち答えはでる」と思いましたか?
その通りです。日常のレベルではそんなもんでいいのです。
でも、例えば、工学分野ではそうはいきません。
最適解がでるまで総当たりでやったら答えが出るまでに何日もかかるかもしれない問題に、1時間で答えを出さなければならない――1時間以内に答えが出なければそもそも問題を解く意味が失われる。そんなケースだってありえます*1。
そういう局面で必要になる能力は、問題の本質を見抜き、数式に置き換え、それが解くことができる式なのかを想像する能力です。
あるいは、今求められているのは、絶対に最適な値でなければならないのか? それとも条件を満たすそれなりの値でいいのか? そうだとしてどのぐらいの桁数まで求めれば十分だと言えるのか? そういったことを判断する能力です。
それは勉強すればすぐに身に付くものではありません。時間をかけてセンスを磨く必要があります。
そして、ちょっと勉強してすぐに身に付く人もいれば、たくさん勉強しても身に付かない人もいます。
ファッションのセンスなんかを想像してみてもいいかもしれません。別にファッション雑誌なんか読んでいなくてもセンスがいい人もいるし、どれだけ雑誌を読んでもセンスが悪い人もいるでしょう。
そういう向き不向きは、やっぱり実践してみなければ判らないものです。
虚数――つまり\(x^2=-1\)
を満たすxとか――がなんの役にたつの? と思って勉強している人もいるでしょう。
それは実際に役にたつのです。
否。自然の中には記述/理解するのにそれが不可欠な領域というのも存在しているのです。
そういうことが実感として感じられる様になるのは、たぶん大学以降じゃないかと思います。
やっぱり、その時になって勉強しても遅いのです。
*1 本当か? この時間は雰囲気ぐらいということで。