2005-09-09 サマー/タイム/トラベラー, 小学生のネットリテラシー [長年日記]
■RPG的余談
state = 状態
status = 身分,地位,階級
で、RPGなどで使われるステータスという言葉は、英語としては間違っているのだなぁ、と今さらながら気が付いた。
■追記
やっと「感動」という state から日常に戻ってきて、仕掛けられていた叙述トリックから遡って"あそこのあの表現が持っていた意味"とか"「ゆめのかよいじ」に託されていたもの"とか色々見えてきて、意識の外でぐるぐるとごった煮の様な情報の整理がされているようで、結論はといえば「また読もう」というただそれだけの話。
叙述トリックとか仕掛けられているけど決してミステリィではない、とも書いておこう。
■今のりぼんやなかよしをなんと呼ぼうか
少女漫画って煙草ふかしまくるんですね(^_^;)
昼サイブログ - NANA
その、男だと例えばいいともで未成年がとか
ああいうことを言うのは男だと思うんですが
そういう面少女漫画は大らかなのかも知れないと思った
喫煙率が非常に高い
ミュージシャンだからか?
NANAって少女漫画か? と一瞬思ってしまったけど、世間的には確かに少女漫画のジャンルに入ってるなぁ。
小学生高学年〜中学〜高校生ぐらいまでを、りぼんやなかよし*1で育った世代がそのままスライドしてきて少女漫画というジャンルが広くなった感じ?
NANAって叢書としては「りぼんマスコットコミックス クッキー」になってるけど、このクッキーって雑誌、私の世代かちょい下のあたりがりぼんを読んでいた時期の作家を、ごっそり移してきただけじゃん! って状態なわけだ。(池野 恋,矢沢 あい,水沢 めぐみ,あいざわ 遥*2,谷川 史子)
そのせいで、想定しているメインの読者層は(おそらく)20歳後半〜30歳ぐらいのはずなのに「少女漫画」というジャンルにくくられてしまっているという状況が生まれている。
そして、そうすると逆に「少女漫画」というジャンルでくくられているために、想定していたメインの読者層よりも下の層にも読まれ支持されるという現象がでているんだろうと思った。
だから、今のりぼんやなかよしを少女漫画と呼ばないで、別の名前を付けてあげた方がいいのでは? というのが私の発想。
154pで店長が買っていく本は「のだめカンタービレ」「NANA」「ハチミツとクローバー」の3冊。全部「少女漫画」という括りだけど、掲載紙のターゲット読者層はどれも「少女」ではないよね?
それはそうと、NANAを読んだことがない。矢沢あいはデビュー当初に好きじゃなくなったから、それ以降は読まず嫌い。
■リテラシーをたたき込む
そもそもはたして子供達にとって、他人のIDとパスワードを使ってログインすることそれ自体が「悪いこと」とされているのは、周知のことなのだろうか。
スラッシュドット ジャパン | 小学六年生、不正アクセス事犯で補導
スレッドを見てると、ここ1年(もしかしたら数年)で状況が全然変わってないなぁ、と感じた。
↓1年前と言っているのはこのへんのこと。
http://homepage3.nifty.com/kazano/200406b.html#16_t3
http://homepage3.nifty.com/kazano/200406b.html#17_t4
それもあって、
なんかしつこく書いてるのだけど。
学校からも教育委員会からもなんのコメントもない。
そんなもんだろ、と言われれば確かにそのとおりなのだろうけどね。
来年あたりに状況が改善されてれば、それはそれでいいわけだし。
■サマー/タイム/トラベラー
さて。
読了したのはいいのだが、何を書けばいいのだろうか。
タイムトラベルの話だ。
あるいはタイムトラベルもののSF作品の壮大な手引書かもしれない。とにかく膨大な数のTTものの小説(と漫画,映画が少し)のタイトルが出てくる。そして作家の名前も。
この小説について語る言葉を自分は持てない。
この小説を読んで感じたことを語る言葉を自分は持てない。
「感動した」という言葉以外に感動したことを伝えられない。
感動を言語に解体してしまうことが、感動したという事を無かったことにするのに等しい行為の様に感じるこの刹那の間にだけ感動が存在する。
今、この瞬間に、感動は指の隙間からこぼれおちていく。
そして、感動は去っていく。
そんな本は、ちょっと引用するぐらいしか書くことが無いんだ。
だ。
<聞こえてるけど、わからないわよ。面倒だからリストの残りをメールしてちょうだい。アマゾンで調べてみるわ。もしかしたらユーズドに出てるかもしれないし。いいわね?>
1 p86
あ、同類だ。と思った。
「それじゃ次は私のね。大野安之、『ゆめのかよいじ』。旧版のヤングキング・コミックスで」
1 p128
これを見た瞬間に入手する努力をしよう、と決めた。(新版は持っている。)
意外にも、あっさりと、アマゾンのマーケットプレイスで見つけた。
2,500円。
買った。
出品者はせどグのメンバーだった。
……いいところを揃えているなぁ、と思った。
……もちろんそんなことはすべて妄想で、このあいだフィニィの『盗まれた街』を読み直したせいにちがいなかったのだけれど。
1 p163
映画「ボディ・スナッチャー」の原作だな。
『πはこの宇宙のどこでも一定』という当然の事実に感動できる女の子がいる現実に、ぼくはちょっと感動してた。
1 p169
確かに感動に値する、と思った。
タイムトラベルの関する考察の議論の中で。
「(略)さもなきゃプランク距離のちょっと手前あたりに、微細な斥力がうろちょろしてるんだわ。そうに決まってる。はい、この話題おしまい!」
1 p243
蓬莱学園の冒険! のC#理論の変奏曲かな? と読んでいて思った。(C#はプログラミング言語のことではない。当然のことだけど念のため。)
「あるだろ、しらないほうがいいことってのが。この宇宙には」
「ラヴクラフトかよ。ごまかすなよ」
「メアリ・シェリーだ。どっちかってえと」
2 p175
後書きの冒頭、
作家にとって最大の悪夢とは何か? という問いにアイザック・アジモフは「じぶんの伴侶が、じぶんよりもすばらしい小説を書くこと」だ、と答えていたように記憶しています。
とあるけど、確かに
の序でそう書いている。
そしてそれは、「フランケンシュタインの怪物*3」の生みの親、メアリ・シェリーのことだ。あるいは、その旦那さんか(文学史を紐解けば必ず名前が出てくる人だが、普通の人にはなじみがない……)。
さて、
がこの本の中にでてこなかったのは、基本的な設定の部分が近いせいか?
それとも登場人物達が読んでいなさそうな漫画だったからか?
と想像してみて、おしまい。