2005-08-03 [長年日記]
■負数の割り算が割りきれない
JAVAの演算子に関しての質問です。剰余演算子”%”ですが、これは-9%5は-4であり、-9%-5も-4となります。
これは左オペランド(値)の符号だけを元にして、結果の符合を決めるとのことですが、その理由をご存知の方がおりましたら、教えて下さい。
http://www.hatena.ne.jp/1123053603
剰余演算子の定義が、
「(a / b) * b + (a % b) = a が成立するような値を返すこと」
であるという考えが奥にあるのは、どの回答も同じだけど、-9 / 5 が -1 になることは、割と自然に受け入れられている様だ。
にC言語でのこの問題の経緯が書いてある。
かつて、C言語では -1 / 2 が、(より0に近い側に切り捨てて)0になる処理系と、(より小さい整数側に切り捨てて)-1になる処理系があったことと、そのために剰余演算子の結果も -1 % 2 が、-1 になる処理系と 1 になる処理系があったことが挙げられている。
-1 / 2 が 0 になる処理系では
(-1 / 2) * 2 + (a % b) = -1
0 * 2 + (a % b) = -1
0 + (a % b) = -1
で、a % b が -1 になる。
-1 / 2 が -1 になる処理系では
(-1 / 2) * 2 + (a % b) = -1
-1 * 2 + (a % b) = -1
-2 + (a % b) = -1
で、a % b が 1 になる。
現在、C言語は前者を採用したし、Javaの除算もまた前者を採用した。
■意外な回答
とあるファイルを、とあるディレクトリに移動したら、ファイルが消えるといった仕組みはありませんでしょうか?
http://www.hatena.ne.jp/1123059295
意外だったけど、あっ、そうか! というような回答だった。
書き込めませんでした、というエラーログが別の所にでたりしないといいけど。
id:heroin さんへ。コメントいただきましたが、質問者は私ではないです〜。端から見ていて、おぉと思った回答だったのでトラックバックしただけなのです。
紛らわしくてすみません。
■コメントいただいてありがとうございました
- 御来訪&書き込み、ありがとうございました。
- ご訪問、コメント有り難うございます。
- コメント有難うございました。
私にとっては、不可思議なセンスである。
ブログを書いている以上、見てくださる人がいるということは、確かに有難く思う。
コメントやトラックバックしてくださる人がいるというのも同じ。
けれども、コメントをしてくれた人の所に「コメントをいただいてありがとうございました」とわざわざ書いていく、という義務感というか作法みたいなものというのは違和感がある。
でも、きっと、そういうセンスを持った人というのは少なくないのだろう。
なぜそう思ったか?
の掲示板に残されているメッセージを見たから。
コメントをもらっただけだと(トラックバックと違って)双方向のリンクにならないから、という判断基準もあるだろうけど、ほとんどが上の箇条書きに書いたようなメッセージで占められている。
この掲示板がなんでこういうことになっているのか?
メッセージを残していった人のブログを丹念に見ていくと判る。
ここのブログを書いている人は、楽天広場のテーマの機能を使って、「心の病」というテーマのエントリに、
私自身の過去の辛い体験から、みんなが心休まる
場所を作れないかと思い、癒しのサイトを開設しました。
で始まるコメントを、絨毯爆撃の様に残していっているだけなのだろうと、そう推測する。
そして、コメントをもらった人の何割かが、掲示板に「コメントいただいてありがとうございました」というただそれだけの内容の発言を残していっている、という有様が見てとれる。
さてそのうちのどれだけの人が、本当に「コメントいただいてありがとうございました」と思っているのだろう?
■情報を発信するということ
はてなダイアリーで、
種々の検索エンジンのロボットにアクセスしてほしく無いんですが・・・
というような文を見かけた。
- blogは書きたい
- でも誰ともしれない人には見られて欲しくない
という欲求は一定あるのだろう。
■drupal,gooブログ→はてダのトラックバックがかからない。
CMSのdrupalやgooブログからはてなダイアリーへのトラックバックがかからない。
drupalサイドから見ると「成功した」様に見えるけど、はてなダイアリーの方のトラックバックには何も現われない。
はてダの設定にも依るのかもしれないし、とりあえず、教えてはてなダイアリーと書いてみる。
追記:解決。コメントありがとうございました。
■プログラミング言語と構文定義の大きさ
ずっと以前にメモしていたものを転記しておく。
最近読んだPostgreSQLの雑誌記事で、PostgreSQLが複雑なSQLを扱えるようになっていることを、構文ファイルの大きさで示していた。きわめてデジタルな表現,評価の仕方で面白いなぁと思った。
では、プログラミング言語の場合は?
rubyなんかは(普段はJava使いの私などから見ると特に)柔軟な書き方ができる分、余計に構文定義が複雑そうだ。
C#なんかもJavaに比べたら確実に複雑そう。
でも構文定義が小さい=低レベルな言語か?
違うだろう。より「厳密に書くことを要求される」だけの話だ。
構文ファイルの大きさという尺度は、1つの処理系の変貌の尺度としてしか意味がないか、と思った。
■コメントが無いのは……?
「2」の右上に「3」と小さく表示して「2の3乗」とできますか.. - 人力検索はてな
http://www.hatena.ne.jp/1123029578
HTMLのことが知りたかったのか?
ちゃんと書いておけば無駄なポイントは使わなくて良かったろうに……。
1.の回答にコメントしないのも謎。
ところで、はてダなら、
[tex:2^3]
と書くと \(2^3\) と表示される。
■マガジンで将棋漫画が始まっていた
将棋のことは全く知らないのになんだかスゴイ才能を持っていそうな主人公が描かれて1話終わり。
ってこれは、ヒカルの碁以降に現われた少年誌での将棋漫画の共通なファクタだ(と思う)。
ヒカルの碁が、初期段階で碁では塔矢←→佐為、現実では塔矢→ヒカル、という関係で話を進めていて、ヒカル自身の碁の才能はずっと後になって語られる。
それと比べると、全く対照的に、早い話の展開を狙っているとしか思えない。
そのせいで、キャラクター間のつながりとかがうまく描けないうちに、将棋を指すシーンが増えていって、対戦漫画(ドラゴンボールみたいなという意味)みたいになって、世界が萎んでいく……。
というような分析をしているのだけど、今回はどうなるだろう?
しおんの王では、最初に性格も指し筋も立場も違う、けれど棋力は互角という3人の女流棋士達(1人は男だけど)を集めて主人公の棋力を相対的に明らかにしてしまっている。かつ、その周りにサスペンスとかの要素を散りばめて話を進めている。
と見ている。だから、面白く読める。