過去の日記

2005-05-28 [長年日記]

あぁ、そうか…… [novel]

昨日のエントリの続きです。

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2003-12-01
  • ASIN: 4151300325
  • メディア: 文庫
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ミセス・オリヴァの、最後の言葉こそが、肝なんだ。
過去の出来事を忘れるために、全員が、過去の出来事を一度、正しく知る必要があったのか。
人は、自分が理解できていない事件を、忘れることはできないんだ。
その主題が全編に伏流として存在していたから、しっかりと読み通すことができたのかもなぁ。

陰謀史観 [etc]

なんでかAmazonのマイページにこれ↓が入ってきた。

アメリカのマインドコントロール・テクノロジーの進化

  • 作者: 小出 エリーナ
  • 出版社/メーカー: 東京図書出版会
  • 発売: 2003-10-01
  • ASIN: 443403507X
  • メディア: 単行本
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★★★★★ 悪魔のマシン・マインドマシンが我が国を汚染している, 2004/02/25

レビュアー: japan28   千葉県 Japan

旧ソ連及びアメリカ合衆国で開発された悪魔のマシン・マインドマシンがその周辺国を汚染し始めている。公には存在しないとされているため、大部分の国民には未知のものとなっているこのマインドマシンによって、我が国においても多くの犠牲者が出ている。この事実をマスコミは報道しようとしない。このことは、北朝鮮拉致事件における被害者家族の叫びを無視し、長い間存在しないものとして放置してきたことと同様にマスコミの無責任体質をうかがわせるものである。あわせて、開発国をはじめ周辺国においてもこのマインドマシンを使った悪辣な犯罪行為を行っている集団が、未だ刑事訴追をされていない現状をみると各国の国家権力が何らかの形で関与しているものと思われる。事態は深刻である。

ふーん。7人中5人が参考になったのかぁ……。オイオイ。


てなことがあって陰謀史観のことをつらつらと考えていた。

陰謀論 - Wikipedia
悪魔の証明 - Wikipedia

陰謀史観はそれそのものに矛盾を抱え込んでいる。客観的な証拠があり、反駁することが出来ない論理に裏付けされるような論であればそれはすでに陰謀ではないから。(「客観的な証拠がないが充分な論理性がある」陰謀論が真実だったケースはあるけど。)


陰謀史観を唱える人とのこんな会話を想像してみた。
「貴方は○○の陰謀だとおっしゃっていますが、実は貴方自身が○○の手先なのではないですか? 人を騙す時の常套手段に『小さな嘘をわざと明らかにすることで背後にある大きな嘘を隠す』というのがありますよね? 貴方が唱える○○の陰謀という説は確かに真実なのだけど、本当はその背後にある○○の真の目的を隠すための隠れ蓑なのではないですか?」
「何を証拠にそんなことを言うのか?」
「では貴方自身が○○の手先なのではないことを証明してください」
その証明そのものが○○の陰謀などないことを証明するような気がするなぁ。
どうだろう?