過去の日記

2008-02-28 [長年日記]

東北デベロッパーズコミュニティ 設立総会 行ってきました [tech]

アジェンダ書き写しておく、っていう基本を忘れてるし。
とりあえず今のうちに書けることを書いておく(とか言って書いているうちにもう昨日のことになってしまった)。

開催概要
http://www.sendai-cafe.com/uploads/engine.pdf


基調講演 JJUG会長 丸山不二夫氏

Google の本当の強みは、巨大なサービスを支えている分散技術、という話題で始まった。(追記:よくよく思い出してみれば「Google の強みはその分散技術を使って巨大なインフラを作れること」だったっけ)


ハッとさせられたのは、Amazon EC2 が"分散処理のテストベッドに成りうる"という指摘。
そんな発想なかった。
でも、そりゃそうだ。
Amazon S3が名だたるサービスのバックエンドになっているんだ。
ストレージと仮想マシンとでは敷居の高さが違うだろうけど、同じ発想でいけばそこにたどり着くのは必然。

敷居が高いと言ったのは、必要になってくる分散処理を構築するのが自分である――EC2 の側ではない、ということ。
けれどそれさえもオープンソースの世界に立ち表れるのはそんな未来の話じゃない*1という話を、時間があれば聞けたのだろうけど、話題はそこまで到達せず。
残念。


もう一つ。
Cloud コンピューティングに関して。
「今は、雲が真ん中にあって雲の向こうのどこかから情報が来る」というイメージだけど、いずれ「雲から雨が降ってくるように情報が降ってくる」というイメージになる、という様な趣旨のことを言っていた(と思う)。
パッと頭に浮かんでメモしたのが、こんな図

で、これは今まで私の中には無かった発想だった。


「ITゼネコンをぶっつぶせ」 ひがやすお氏

って……うちは"ぶっつぶされる"ほうなんですけど(きっと)。
IT業界の現状というお話と、Seasar の Hot Deploy あたりのデモ。


誰でもできる仕事は単価が安くなって当たり前。
技術*2が普遍になれば、同じ事が誰にでもできるようになる。そうなれば単価は安くなる。
必然。
同じ時間で高い成果を出せるようになるし、そうならなければならない。
一見循環するスパイラルの様に見えるけど、「同じ時間で高い成果を出せるように」なること自体を happy と捉えるべきなんだろうな。
(これはひがさんがしゃべったことじゃなくて、それを聞いた私のメモ)


「下の人たちにクリエイティブに仕事をしてもらいたい」
ひがさんが実際口にしたのは"下の人たち"という表現ではなかったと思うが、大体その様な趣旨のことを言っていた。
これは、今の私が、今の会社にいる、そのことを支えているモチベーションなのだと気付かされた。
これは自分にとっての収穫。


あと、全然関係ない話。
「強い型付け」という言葉を何度か繰り返していたけど、「強い型付け」と「明示的な型宣言」の区別がついている人はこの会場の何割ぐらいの人だ? とかぼんやり思った。


「サン・マイクロシステムズが語るJRubyの世界」 片貝政紀氏

GlassFish, JRuby on Rails, jMaki といった、NetBeans IDE を取り巻く技術に関してのお話とデモ。

"グローバリゼーション"という言葉は良いな。
internationalization(i18n) と localization(l10n) の両方を含み、そのどちらか一方ではない。

NetBeans まわりのことはまぁいいや(いいのか?)。


追記
Rails のデモとしてはありきたりな内容。つまり、Rails の開発を NetBeans という IDE の中で完結してできますよ、ということなので"まぁいいや"と書いた。つまり文で書いても意味がない。
ただ一つ、IDE の中でアプリケーションサーバ(GrassFish)を動かしているからこそできる荒技を見られた。が、それも末梢な話なので……。


「楽天の東北ビジネス戦略について」 黒沼篤氏

"サービス"は、"プロセス"例えば買いたいものを探すということと、"体験"つまり実際に買うということの2つに分けられる。
楽天ではこの2つ("プロセス"と"体験")は明確に別のものとして捉えている。という件りが面白かった。

(……書いていてだんだん眠くなってきました)


「地方コミュニティの可能性とは」 三海隆宏氏

一番熱かった(時間も長かったw)。

RBC長崎(Rubyビジネス・コモンズ長崎支部)の会長をなさっている人。
実際にコミュニティを立ち上げて運営されている方、しかも昨年からということもあって設立総会にはある意味もっとも相応しい講演だった。
その他、福岡で昨年立ち上がったコミュニティからも多数参加していて、それぞれの人から「デベロッパーズコミュニティ」という枠を超えて「コミュニティ」ということで色んな話題が飛び出した。
面白くって逆にメモが残ってないなぁ。


アジェンダでは"秘密"になっていた項目は、"円陣"だった。

RBC恒例ということだそうで。

実際壇上で(円にはなれなかったけど)実施!


残り

パネルディスカッション、閉会、懇親会、と。
面白かったけど、ここに書くことではない様に思うし、疲れて眠いのでここまで〜。


postscript

Rubyビジネス・コモンズ - にゃんこまっぷ


Address Error


今月初めに、

prima materia - diary : ベストオブ Ajax, DHTML, Javascript

で興味を持った Timeline が使われていて、技術的にも、題材的にもヒットだった。
もっと内部の構造とか、そういうことも含めて詳しく知りたい、と思った。

「見える化」 [気になる本]

図書館に入るかな〜。

よくわかる「見える化」の本 (ナットク現場改善シリーズ)

  • 作者: 越前 行夫
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売: 2008-02-01
  • ASIN: 4526060208
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

IT業界にいるとしても、基本の――つまり元々のTPSも大事だよ、と周りには言っているので。

2次元写真から3次元モデルを作る [tech][etc]

というフレコミらしいけどサンプルを見ていると、"地面"と"カキワリ"に分離する、って言った方がいいような気が。
それだけでも十分すごいこと……なのかな?(判断できず)

Make3D --- convert your image into 3d automatically


via

Make3D: Turn a 2D Picture Into a 3D Model | TechCrunch

未来日記 5 [comic]

展開が目まぐるしいけど主人公の幸薄し。
真に悲劇なのはその自覚がないこと……。

未来日記 5 (角川コミックス・エース 129-9)

  • 作者: えすの サカエ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売: 2008-02-01
  • ASIN: 4047150266
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

*1 っていうかもう出てきているわけなんだよね?

*2 art, skill, technique じゃなくて、technology の方の意味での技術。