2008-02-05 [長年日記]
■Winny ではダウンロードしたファイルは自動的にアップロードされるのよ
初期〜ブームの期間にさんざん特集を組んだりした雑誌の責任は横においておくとして、最近発売されているムックはどのように書いてあるんだろう? と思った。
が、思うだけである。
このWinnyの仕組みを知らない人がいるとすれば、知らせればいい。ウイルス罪の刑法改正が成立した暁には、Winnyでウイルスをダウンロードする行為は、ウイルス供用罪ないし、同未遂罪あるいは、取得及び保管罪に問われるということを、マスコミが大々的に解説すればいい。新聞テレビあらゆるメディアで散々注意喚起された状況で、「知りませんでした」という言い訳が通用するのか? そういう状況を作っていけばいいのだ。
高木浩光@自宅の日記 - ウイルス罪新設の刑法改正でWinny媒介型暴露ウイルスの被害を激減できる
Debian の DVD とかをダウンロードする時は、Bittorrent(azureus)を使うのだけど、あれはダウンロード済みのファイルが下のペインに移動してアップロードに使われている(誰かが自分のところからダウンロードしている)のが目に見える様になっているなぁ。
■その質問に回答してはいけない
質問する側はよいけど、真面目に回答しようとすると医師法に抵触しそうな質問はいっぱいあるような……。
はてなの規約に違反はしないけど、「それは聞いちゃだめ」っていう
禁忌・タブーな質問があれば教えてください。
http://q.hatena.ne.jp/1202138472
ネタの趣旨と違うのでトラックバック。
■"コラボレーション"の規模
All in a Day's Work - The Magnitude of Collaboration - Traction Software
"コラボレーション","協調作業"というものがどれほどの規模になるか、考えてごらん。
という話題のよう(自信がなくてスミマセン)。
ある1日、10人が、15のプロジェクトスペースで作業している。
コンテンツによるが、読者は20〜1,000人といったところ。
もちろん、開発*1やテストのサイクルに入っているプロジェクトほど多くのメンバーが参加していたし、質問や要求、CVSへのチェックインも多い。24時間の間にグループが受け取った"もの"は、
- 95のアーティクル
- 66のコメント
- 12の編集
- 58のタグ変更(訳注:フォークソノミー的なタグの変更だと思う)
- 118の添付ファイル(合計9.8MB)
さて、この集まったアーティクルを技術者が精査した結果として、
- 9件は潜在していたバグの報告。修正済みのバク2つ、既知のもの2つ、再現しないもの1つ(訳注:of which が訳せない。)
- 19件はフィードバック
- 39件はするべきこととして認識した。26件は棄却。
- 10件は済んでいること
この割合でいくと、1年間で、この10人のグループは 40,000 件のアーティクルとコメントを受け取ることになる!
これが、"コラボレーションというものの規模"だ、と続く。
10人ぐらいの規模でこれだけなのだから、企業規模になるとどれほどになるか。どんな状況になるか。空恐ろしいでしょ?
結論としては、
プロセスの中で可能な限り早く、"collaboration platform"を使って、ユーザー(訳注:顧客のほうがいい?)に対して開いた状態にしておきなさい。
すでに、山と積まれた情報や"communication context"を目の前にして、それに参加しようとは思わないものだから。
となっている。
なんか、私が読んでいる途中で、コンテクストを失ったみたいな感もある。
間違いの指摘などお待ちしてます。
それはおいといて、この状況、まさに今私たち(つまり私が所属している部署、会社)が置かれた状況でもあると確信する。
客への情報提供やフィードバックを後回しに後回しにして、プロセスの最後の方で"こんなの違う"となるわけだ。
社内に閉じている期間と、世に出して使われ評価されるようになってからの期間とで、あまりにも発生するインシデントの数、質が違いすぎる。
みな気がついていないのか、気がついていてもやりたくない――初期に情報を提供しフィードバックをもらうなんて仕様が膨らんでしまうじゃないか! と考えているとか――だけなのか。
体調の事情もあって一歩退いて見ているから、というのもあるけど嘆息してしまうなぁ。
■referer 送らないと tugboat.GTD 動かせない罠
を動かしてみた。すごくよい感触。
本題。
デモサイトも、LAN内に作ったマシンもログインできなかった理由が、RefControlを使っているせいだったという罠。
Sorry, Internal Error
っていうエラーがでる。と書いておけば検索インデクスに入るだろう。
(念のため追記)
自分以外の人がこの記事を読むことを考えてなかった。
セキュリティなどのために、refererヘッダを送っていない状態だと使えないよ、という意味。
■順列都市 下 読了(2回目)
ランバート人の件りは、後の「ディアスポラ」の絨毯を思い出さずにはいられない。
「ディアスポラ」はその題名の通りに"離散の旅"の物語だったが、「順列都市」は永遠を、無限を否定して幕を閉じた。
全く、対になって書かれた作品ではなかろうかなどと、"ごく浅い"読者である私などは思ってしまったりするのだけど、もちろんそんなことはないだろう。
どちらかしか読んだことが無い人は、もう一方も是非。
*1 "development"なんだけどうまい訳思いつかず。