過去の日記

2006-09-30 [長年日記]

リチャード・マチスン [novel]

久しぶりに小説を読んだ気がする。いや、気のせいじゃなくてそれは真実なのだけど。
さておき、リチャード・マチスンである。

13のショック (異色作家短篇集)

  • 作者: リチャード マシスン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2005-11
  • ASIN: 4152086823
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

本当は吸血鬼(I am legend)を読みたかったのだけど。あまり時間がなくて探せなかった。
しかし SF ってのは不思議なもので、使われているガジェットが多少古くても、アイデア自体はずっと「面白い」まま残る。
この本だって1950年代に書かれたはずなのだけど、とてもそんな古い「古典」には思えない。
SF における「古典」というのは「いつの時代でも新しい」というのを指すんだな、と改めて思う。


関連

I AM LEGEND (地球最後の男)
藤子不二雄「流血鬼」の長年の謎が解けた
ハッピー? アンハッピー?
prima materia - SF horror movies ... 地球最後の男/人類SOS!

『地球最後の男』がDVDで手軽に観られるって、いい時代だなぁ*1


追記
『地球最後の男』見つからず。Amazon で、マーケットプレイスプレミア価格。

地球最後の男 (ハヤカワ文庫 NV 151 モダンホラー・セレクション)

  • 作者: リチャード・マシスン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 1977-09
  • ASIN: 4150401519
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

さもありなん……。

戦隊ヒーロー 主題歌 [anime]

DVDも出ていたか……。

スーパー戦隊主題歌大全 VOL.1 [DVD]

  • 出演: 特撮(映像)
  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • ASIN: B000EQHRQA
  • 発売: 2006-06-21
  • amazon.co.jp詳細へ

スーパー戦隊主題歌大全 VOL.2 [DVD]

  • 出演: 特撮(映像)
  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • ASIN: B000EQHRQK
  • 発売: 2006-06-21
  • amazon.co.jp詳細へ

まぁ、いいや。音だけ(スーパー戦隊シリーズ30作品記念 全主題歌集 THE 5 COLORED MASTERPIECE(コロムビア・オーケストラ/テレビ主題歌/串田アキラ/MoJo/宮内タカユキ/KAGE/ささきいさお/北原拓/影山ヒロノブ/成田賢/ピタゴラス) のこと)あれば。はははは……。


(日和ったな)

Amazon のマイストア [etc]

おすすめ商品。発売日が同じコミックスが不当に強く関連づけられている気がする。

ショッカーの戦闘員はサラリーマン? ネタが多いと思ったら [etc]

http://bing.jp/CSP/kanto/shocker/index.html

これか。


完全「世界征服」読本

  • 作者: 円道 祥之
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売: 1996-05
  • ASIN: 4380962369
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

をテクストにしよう(この本、大好きなのである。この手の解題本、解説本の中では群を抜いてよくできていると思う)。


p20
こんな戦闘員に、果たしてなりてがあるものだろうか。よほどの聖人君子でなければつとまらない。そして聖人君子が悪の組織に入るわけもない。論理的には戦闘員のなりてなど、ないのである。
だから、さらってくる。ショッカーでは人間をとにかくさらい、体力のある者は戦闘員に、ない者を作業用奴隷に分類していた。戦闘員は簡単な改造と脳手術を受け、前線に送られる。

とある。このあとゲルショッカーとゲルパー薬の話になる(そのあたりは このエントリ の追記を参照)。
この本は、書くにあたってしっかり確認しているんだなぁと思わせる記述が随所にあって、信頼がおけるものと私は思っている。なのでこの件――体力の有無に依る分類と改造・手術の描写もまた、実際に劇中にあったのだと思う。


で、「権威も責任も下へ」、「何故、無責任体質なのか」、「無責任体制はリクルート*2に由来する」と続き、

p28
偉い奴ほど、手がかかっているのだ。となると、1度や2度の失敗を責めて処刑してしまうのはもったいないということになる。

というわけで、怪人や幹部の失敗はある程度許されても(幹部は概ね12回ほど許されるようだ)、戦闘員の失敗はすぐに叱責されるということになる。

*1 映画は映画館で観るべき、という論者にとっては嫌な時代だろうけど……。

*2 もちろん社名ではない。