2008-01-30 [長年日記]
■無線LAN機能付き SDカードでオンラインアルバムに勝手にアップロード!
ムービーを見ていればなんとなく分かる。
無線LANが入ったPCにカードリーダ(専用のもの?)を使って挿す、という画像がある。
SDカードが無線LAN機能を持っているので、ユーザの無線LAN環境下に入ると自動的に接続。
オンラインアルバム(facebook, Picasa,flickr,Windows Live,,,,)に自動でアップロードするらしい。
なかなかの発想。
疑問は2つ。
- 普段からユーザの無線LANアクセスポイントを探しにいくのか? どのぐらいの頻度? それによる電池の消耗は?
- 単純な sftp で自宅マシンにコピーとかはないの? (あ、Windows共有なんてのもあるか)
■ホイールするとマウスカーソル直下のウィンドウをスクロールするツール3種試してみた
メインの機能は「マウスホイールを(フォーカスがあるウィンドウにではなくて)マウスカーソルがある場所のウィンドウに対して作用する」というもの。
マウスのドライバでそういう設定が可能なものもあるけど、複数のマウスを使ったり*2、ノートブックのタッチパッドがあったりするとうまくいかないこともある。
一度使うと手放せない機能なのだけど、その機能を普通のソフトウェアで実現するものがある。
ここ最近、色々と試してみた。
起動するとタスクバーにアイコンが現れて、そこから設定というのは基本的に同じ。
Wheel Redirector
古株。
アイコンを右クリックしてでてくるメニューは案外素っ気ない。
というか、あまり設定できることはない。
Wheel Redirector が原因で誤動作するようなソフトについては、特別な処理を記述することができる。"動作を追加する","動作を編集する"がそれ。
"プログラム名"というのは実際はファイル名。
"ウィンドウ名"は非常に紛らわしいのだけど、プログラムを構成する「部品の識別子」あるいは「パーツごとに付けられた名前」のことだ。
例えば Firefox ならば"MozillaWindowClass"という識別子の部品が、ウィンドウの描画を一手に引き受けている。
エクスプローラをツリー表示する。左のツリー部分は"SysTreeView32"という識別子になっているし、右側は"SysListView32"だ。
普通、これをいじるような事態にはならないはずだ。よっぽどの凝り性でなければ、"プログラム名"を指定して対象外にすればいいと思う。
必要な機能を絞り込み、必要十分に実装した、シンプルなツール。
私はそんなポリシーが好き。
かざぐるマウス
公開から2年目ぐらい。
キーとの組み合わせで挙動を変える。マウスジェスチャを使える様にする。タスクバーやウィンドウに対して直に操作をする機能などが付け加えられている。
肝心のホイール機能の設定。スクロールした"ウィンドウを前面にする"機能などは使うべきかどうかちょっと悩んでみたり。
キーボードとの組み合わせで挙動を変える設定。
基本的に Ctrl+ホイールでズームイン/アウトになるソフトも多い様な気がするので、その辺が心配。
マウスジェスチャ。
Webブラウザ側のジェスチャ機能は浸透してきていると思う。エクスプローラでも使いたい! と人向けか。
それともWebブラウザ側のジェスチャ機能を無効にして、このソフトでジェスチャを統一する、という使い方もありかもしれない。
シェル操作。
タスクバー,タスクトレイを便利に使うための機能がある。
タスクバー上のホイール回転で最小化/元に戻すは要らない様な気もするが(1回か2回クリックすればいいから)、同じ操作をすると同じことが起きるというのはやっぱり UI の基本。そういう思想が見える。
タスクバーのボタン並び替えは需要ありそう。
タスクトレイ上のホイールで音量調節なんか、標準の音量アイコンにあっても良さそうな気がする機能だ。このソフトの機能はタスクトレイ上のどこであってもホイールが音量調節になる。
ウィンドウへの操作。
"無効状態でもタイトルバーをドラッグして移動できるようにする"は相当便利そう。ただ、この短い時間ではそんな機会はなかったけど。
他は、あればいいかもしれないけど、という程度か。
ZTop
古株。
長い時間で色々な機能を取り込んだスーパー・ツール。
設定画面のタブ毎の整理はスッキリしていると思う。
ホイール。
右側は分かりやすいのだけど、左側が難しい。Windowsプログラムを作ったことがあって、中身(API)についてある程度分かっていても、難しい。
ウィンドウ。
ウンィドウの移動とサイズ変更に関して、細かく設定できる。
"移動時に半透明化"なんか何の役に立つのだろう? 3年前のローエンドノートブックには重い処理だった。
"ウィンドウの変更サイズを表示する"なんかはあれば便利。ブラウザを800pxぐらいの大きさにしたいなぁ、とかいうのに便利かも。
スナップはうまく機能しなかった。なぜだろう?
右下の設定はタイトルバーでの操作。ここは説明が不足している。
"ホイールでウィンドウを前面に出す"は、クリックすればいいんじゃ? と思うけど、カーソルがタイトルバーを外れると元の深さに戻るのだ。
"一時的に半透明にする"も似たような動きをする。両方設定して、奥のウィンドウのタイトルバーで下ホイールするとわけが分からなくなる。
その他。
"F2キーでファイル名変更補助"が秀逸。右クリックから名前変更でもOK。Vista で機能強化された部分でもある。
"EditコントロールのCtrl+Aで全選択"や"スクロール中、右クリックで数値を表示"もありがたい。
"アイコン上のホイールで音量を調節"は、ZTopのアイコンの上でのみ有効。
ホイール個別設定。
すでに必要そうなものが入っている。ここで"クラス名"とある欄は、Wheel Redirector で説明した"ウィンドウ名"と同じ意味。
ウィンドウ個別設定。
これは Wheel Redirector のそれと同じだろう。
ありきたりなまとめ
すでに色んなツールを入れてカストマイズしまくりな人は「Wheel Redirector」。
色々いじりたおしたい。半透明とか大好き! な人は「ZTop」。
タスクバーやトレイアイコンを便利に使いたい人は「かざぐるマウス」。
てな感じかな……。
■「ハッカーと画家」の著者 って紹介はおかしくない?
とちょっと思った。
Paul Graham氏は、Lispプログラマにしてスパムフィルタ技術の草創期を作り出した人物。最初のWebベースアプリケーションといわれる「Viaweb」は、氏を中心にCommon Lispで開発されたもので、
「ハッカーと画家」の著者が新しいLisp系言語「Arc」を公開 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
この辺の話は「ハッカーと画家」に書いてあったなぁ。
3年前の本なのに、今読んでも大部分がそのまま読める、ってIT業界のエッセイとしてはすごいことだと思う(しかも実際に書かれたのはそれ以前なわけで)。