2008-01-09 [長年日記]
■金魚屋古書店 6
最後の話、前後編は新刊書店の話。準レギュラーのキンコちゃんが新刊書店で働き始める。
書店には"差し"の
"差し"は伝統芸みたいなものだという。
キンコちゃんが、「この店の"差し"を受け継ぐつもりはない?」と尋ねられる。
分かる。
新刊書店の本の並びには、その書店の主張がある。
そういった"差し"に、心底関心してしまうような本屋がある。そういう本屋は、ふらっと立ち寄って眺めるのが楽しい。
Amazonでは味わえない醍醐味がある。
それはまだ、消えていない。
……でも、大型書店が台頭してきて*1、そういう本屋がどんどん無くなっていく。
寂しい。
■このサイズでこの解像度の液晶モニタが欲しいと思うのは私だけか?
1,024×600ドット(WSVGA)表示対応7型ワイドのタッチパネル付き液晶を搭載し、
工人舎、重量1.1kgの2スピンドル超小型PC
1Uサイズのラックマウントに載る様なやつなら売ってそうだけど(引き出して使う)。
■改善、修正、対応、変更……
「修正」という言葉も同じ様な感覚を受けます。
本題。
この話とは全く逆で、
○○について対応して欲しい
なんていう言葉だけを書いてきたりする人がいたりして、これはこれで困ります。
改善して欲しい、修正して欲しい、なら現状に満足していないという判断が見て取れるのですけどね。
で、実際に連絡をとって詳細を尋ねてみても、どうも要領を得ない。
何が問題なのかすら判らないからその判断も含めて丸投げしてきている、って感じだったり。
話戻って、
○○が△△なのを変更してください
と言われるのと、
○○が△△なのを改善してください
と言われるのでは、前者の方がむしろ「問題丸投げ」感が漂っていて嫌な感じがするのですがどうでしょうか。
■検索インデクスと the の困ったカンケイ
見逃していたニュースが。
英語の資料の索引を作成する際,“The”は省略するというのが基本ルールとなっている。一方で,“The”と一体となって意味をなすような一部の言葉(オランダの行政上の首都である“ハーグ;The Hague”のような地名など)の扱いは例外とするなど,索引が依って立っているルールを知らない人にとっては混乱を招くもととなっている。。ブラウン氏はこのような“The”の取り扱い方を問題視し,利用者の使い易さ,簡素さ,一貫性という原則に依って立つなら,もっと“The”に注意を払うべきであり,“The”を入れた索引と,入れない従来の索引の2種類を作成し,情報への入口を2つ準備してはどうか,と提案している。
図書館に関する調査・研究のページ “Current Awareness Portal” - E734 (No.120) - 「文頭の“The”をどう扱うか」の研究がイグノーベル賞を受賞! - 2007年発行(E588? ) - カレントアウェアネス -E (月2回刊)
まさかこれだけの内容の論文ではないと思うので、ちょっと興味あるところ。
図書館の目録規則には時々こういう(一件)不思議な規則が出てくるんだよなぁ。
身近な図書館からタイトルで「私はこうして」あたりで検索して、読み情報を見てみると、
ワタクシ ワ コウシテ
になっているはず。
助詞の「は」が、読みの目録には「ワ」で記載されている。
多分、古くは目録カードの方もそうなっているんじゃないかな?
業界の不思議というのは色々とあるもので。
■Webで付箋サイトまとめ
私がまとめたわけではなくて、まとめられたページを見つけたのでメモ。
Library clips :: Sticky Pages, Annotate, and Mark-up the web :: June :: 2007
いっぱいあるなぁ。
*1 大型書店の"差し"に面白味がないと言っているわけじゃない。ふらっと立ち寄れないようなところにあったりしてそうそう行けないのがつまらない、という話。