2008-01-07 [長年日記]
■新風舎を存続させる価値があるのか
印刷会社が支援? なんでだろ?
新風舎によると、すでに印刷会社など2社が支援を表明しており、
asahi.com:自費出版大手「新風舎」、再生法申請へ - 文化・芸能
■ピタゴラ装置好きな人向けのオモチャ コロジカル
わりと有名なのかもしれないけど。
年末に子どものプレゼント探してて見つけたオモチャ。
なにげに欲しかったりした。
むむ。在庫がもうないみたいな感じだな……。
■大学図書館と "Arial Unicode MS" の話
もう古い話題なのではないかとも思うのだけど、今日になって気になってしまったのでとりあえず書いてみる。
きっかけはここ。
なお、'Arial Unicode MS' は、現在のところ Unicode にもっとも広く対
まさおのChangeLogメモ / 2007-10-24
応したフォントだけど、日本語フォントの見栄えが悪い点、Microsoft社
のOfficeをリリースした環境でのみ、表示できるという特徴があり、多く
のユーザが利用する環境で標準指定するようなものとはおもえない。
ふむ。
だとしたら、どう書けばいいだろうか? と考える。
ちょっと頭の隅に入れておく必要があるのは、このシステムが大学図書館のためのシステムであり、普通の図書館よりも洋書の割合が多いことが予想される点だろうか。
文学部があって、フランス文学専攻とかドイツ文学専攻とかあるなら、その原書だって管理されているかもしれない。
他にも学術誌・論文もこれで管理されているだろうが、その辺は多分英語だろうから大丈夫か。
"Arial Unicode MS" の素性・入手方法に関しては、Microsoft のサイトを見るのが手っ取り早くて、
インターナショナルサポートの中からわざと指定しないといけないわけで、これはさすがに私もやっていない。
間違いなく、一般ユーザー(なるものがどういう意味なのか? ってのが難しいのだけどそこは受け流してもらって)が入れているとは思えない。
さて。まずはググってみますか。
うーん。同じページがちらほらとでてきますな。
注目するべきは、ここか。
トップページには、「多言語史資料検索」の文字が見える(「多言語資料検索」ではないのだね)。
2003年から活動しているようであり、当時の状況で「Unicode に含まれる文字をほぼ表示できる環境」となると、確かに「"Arial Unicode MS"をインストールしてほしい」というのは妥当な選択だったとも思う。
他の検索結果などを見ても、各大学の図書館データベースの多言語化などの始まりは2003年あたりと考えてよさそうだ。
というか、案外事実は逆で、"Arial Unicode MS"の出現でようやく多言語化に踏み切れたのかもしれない。
"Arial Unicode MS"をインストールしてね、という文言が並んでいるのも変なことじゃないと思う。
では問題にすべきは、古いシステムの解説ページや新システムの css の記述などが、当時のままで全然進歩していないということか?
これも違うと思う。
多言語対応のフォントを探しています。
http://q.hatena.ne.jp/1193221965
Unicodeにより完璧に対応したフリーのフォントを探しています。
現状ではどのような物があるでしょうか?
Unicode 3.2完全対応のものを探していたのですが見つかりませんでした。
http://q.hatena.ne.jp/1175361725
あたりの状況を見る限り「一般ユーザが特別に意識することなく使える文字セット」というのは結局、2003年から大して変わりがないんじゃないだろうか?
Firefox なら「指定されているフォントで表示できない code point にあたった時には、それを表示可能なフォントを探し出してきて(例え見た目が悪かろうとも)表示してくれる」が、IE はそんなことしてくれない。
大学図書館システムという「それなりに特殊なデータベース」を扱っているなら、css で"Arial Unicode MS"を指定していたっていいんじゃないか?
本当なら自分で実験したいところだけど、css の指定を
font-family: sans-serif,'Arial Unicode MS';
にしたら、「総称フォント名(sans-serif)に指定しているフォントで表示できない時は'Arial Unicode MS'で表示する」という動きになるんだろうか?
もしそうなら、その様に書いた方がいいと私なら思う。
でもこれも人それぞれなのかも。
上記の様な動きをするなら「一部分だけ妙な汚い字体になる」という状況が生まれるわけだ。それぐらいなら「全部同じ字体」の方がいいと考える人もいるだろうし、そういう人なら'Arial Unicode MS'を前に置きたくなるだろう。
元エントリは、
なにはともあれ大きな予算が動くシステムがこういった不思議な設定を残
まさおのChangeLogメモ / 2007-10-24
したまま運用されていることにビックリ。
くわばらくわばら。
と結んでいるけど、大多数の人は'Arial Unicode MS'で表示される画面を見ることがないはずで、まぁいいんじゃない? というのが私の考え。
話は思いっきりずれるけど、
このOPACは、UTF-8という多言語表示のための文字コードを利用しています。
多言語表示の仕方
うーん。すごく気持ち悪い説明だ……。