過去の日記

2007-08-16 [長年日記]

鋼の錬金術師 [comic]

鋼の錬金術師 17 (ガンガンコミックス (0744))

  • 作者: 荒川 弘
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売: 2007-08-11
  • ASIN: 4757520646
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

前巻に引き続いて地味な展開。
でもちゃんと前に進んでいる感じはある。

アームストロング少将、格好良すぎ。

ホラー映画ベスト10殺人事件 [novel]

ホラー映画ベスト10殺人事件 (光文社文庫)

  • 作者: 友成 純一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売: 2007-08
  • ASIN: 4334742947
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

スプラッター映画な小説。

しかし、各章サブタイトルになっている作品を一つも見たことがない、というのはどういうこと? > 自分
悪魔のいけにえ、スキャナーズ、2000人の狂人、悪魔のはらわた、ハロウィン、地獄のモーテル、である。
2000人の狂人と地獄のモーテルはともかく、他の作品を一つも見ていない。

挙げたタイトルから判る通り――いやいや、タイトルで判る人はそもそもフツーの人じゃないんじゃないかというツッコミもあろうが――ホラー映画、とりわけスプラッター映画への偏愛に満ちた作品であり、その界隈の業界暴露本的な作品でもある。
スプラッター的描写は、「この程度なら別にどうということはないな」などと思ってしまうのはすっかり異形コレクションの影響か。

でも最近バイオハザード4 Wii edition をプレイしていてショッカーな演出は全然駄目! 苦手! と自覚してしまう。
つまり自分はホラー映画を高く評価している*1くせに恐がりで見られないという、火が怖い消防士みたいな、「ありえない」存在なのだ。


さて。
よく考えてみると「○○殺人事件」と名が付いた作品で、本当に「殺人事件」だけを書いたものって……ないよなぁ。
現実は「事件」なるものはメインではなく、その過程で生じた何らかの不思議/不可解な"何か"、"ミステリィ"、"謎"の方がメインなんだ。
でもこの本は違う。
別に謎があるわけでもなく、読んでいる側が騙される謎――要は叙述トリックがあるわけでもない。
業界暴露的な面はあるけど、本当に、「殺人事件」が起きました、狙われる人がでてきて、殺されて、犯人がでてきて、犯人が捕まって……。
終わり。

おいおいこれで終わりかよ!
などと思いつつ最後の1行でつい笑ってしまうという。


何を書いているのか判らなくなってきた。
それぐらい妙な小説だった。

*1 ホラーとコメディを特に高く評価するのはそれ――怖がらせる、笑わせる――がすごく難しいからなのだ。