過去の日記

2007-08-08 [長年日記]

かっこういい [hatena]

かっこいいメールの署名の書き方を教えてください。
http://q.hatena.ne.jp/1186480211

コメント

回答をオープンする前にコメントしておきます。
わたしは↓ここのテンプレのような署名は
まったく"かっこいい"とは思いません。
http://mailsign.jugem.jp/

これは……、質問に反して、「テンプレ集に喜んで登録する様なものはダメダメじゃね?」というのが真意な、そんなはてなだったりしてね。

ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論 読了 [book]

左サイドバーに「ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版(ダグラス・R. ホフスタッター/Douglas R. Hofstadter/野崎 昭弘/柳瀬 尚紀/はやし はじめ)」がでてきたら"当たり"です(何がだ)。

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

  • 作者: 高橋 昌一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 1999-08-20
  • ASIN: 406149466x
  • メディア: 新書
  • amazon.co.jp詳細へ

面白かった。力作。
感動的ですらある。

先に白状すると、私は不完全定理を理解していない。
本書でも引用している量子力学に関するボーアの有名な言葉「量子力学をわかったと思っているなら、それが量子力学をわかっていない証拠だ」を持ち出すまでもなく、私は不完全定理を理解していないと断言できる。
でも、それでもなお不完全定理が垣間見せる世界は魅惑に満ちていると感じてしまう。
だからこの様な本を読む。
で、やっぱり理解できないままになる(もっと白状するなら「G.E.B.」を読み終わっていなかったりもするし)。

でも大丈夫。
この本はそれで充分。
この本のタイトルは「ゲーデルの哲学」。

p10 はじめに
ゲーデル自身は、不完全定理から、いかなる哲学的帰結を導いたのか。

が主題。
逆の視点に立てば、ゲーデルの生涯と業績から不完全定理を――イメージとして――浮かびあがらせることを可能にしている、といってもいい。
妙な話だが、理解に先んじて"想像させる"ことに成功しているのではないか。そんな感じすらある。
だからエントリタイトルにサブタイトルまでわざわざ書いたわけだ。


さて。
"想像させる"と書いたわけだが、第I章は「不完全定理のイメージ」だったりする。
その中で、

p22
パズルについては、インディアナ大学のレイモンド・スマリヤンが作ったものを単純化して用いる。スマリヤンは、不完全性定理の基本的なアイディアを論理パズルで導く方法の創始者であり、この分野では最も定評のある論理学者でもある。

とある。
雑誌「数学セミナー」で知って速攻Amazonに注文した、

スマリヤンの究極の論理パズル―数の不思議からゲーデルの定理へ

  • 作者: レイモンド スマリヤン
  • 出版社/メーカー: 白揚社
  • 発売: 2001-03
  • ASIN: 4826900996
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

が今手許にあるんだよな。でも糸栞は本の五分の一あたりで止まっているんだよな……。と悲しくなったりして。

学習する愉しみも、数学も、「汲めども尽きせぬもの」なるは必然――。