2006-08-10 夏への扉, 失踪 オリジナル版(消失−ザ・バニシング 日本語DVD)を観た [長年日記]
■夏への扉
読んだ。これが本当に50年も前に書かれた小説だろうか? 面白かった。
ただ、もう一度読もうとは、当分思わないだろう。いつかは、また読むのだろうけど……。
夏への扉を読んでみて"サマー"は必然,必須なのだな、と改めて思う。
■googlewhack で大冒険
すでに googlewhack 自体「うわ、なつかし!」と感じる方になってしまってるのだけど。
googlewhack して出てきたサイトの作成者を探し、その作成者に googlewhack してもらって、その作成者を探し……という旅の話。
前にそんなことをやっている人がいる、という話は聞いたことがある気がするけど、本になってでるとはね。
余談
bk1 の方には表紙画像あり。boople ↓にはオビ付きの画像あり。
■ウルトラマン Fighting Evolution 0 その4
暴走ゾフィーのストーリーをクリアしてウルトラの父が使える様に。必殺技を見ると……。判ってる、判ってるなぁ! と思った。
超事典60を全部開くと超事典70になる……なんてことはなかった。
ウルトラ超事典のヒッポリトのスチール、これもgood!
■失踪 オリジナル版(消失−ザ・バニシング 日本語DVD)を観た
先月末に買ったDVDだ(なんでDVDのタイトルは『消失』なんだろう? 謎)。
をたまたま買ってきたらこの映画の記事が載っていて、ふと検索してみたらDVD発売されていた。で、即購入した次第。
遡ると、
を読んで以来観てみたいなぁと思っていた作品なので、存在を知ってから実に足かけ10年経つということになる。
旅行中に謎の失踪を遂げた恋人。
彼女を──彼女についての真実を知っているはずの誘拐犯を──探し続ける男が(一応の)主人公。3年の月日が経つが、それでもなお諦めず、それどころかさらなる執念で探し続ける。
彼は、けれど彼女が生きているという希望は微塵も持っていない。それでもなお、ただ彼女の身に何が起こったのか? その真実のみを追い求める。
それと同時に、犯人側の描写もしていく。「その日」以前の、犯人の生い立ちから行動、心理、用意の周到さなどを多くの時間を使って描写する。しかし、肝心の「その日」については描かれない。
やがて犯人はある決意をし、主人公に接触する。
犯人は主人公に真実を教えると、真実を知ることができると、そのチャンスを与えると、そう告げるのだった……。
むう。
筋書きを書くとこんなもんなんだよな。この後に(わざとありがちな惹句で書くけど)「衝撃のラスト」が待ってるわけだ。
「ラストに心底恐怖した」という批評/レビューは多いが、「唖然・呆然」という感じだった。いや「怖い」「恐怖した」というのは判る。確かに、怖い。
でも……なんて言ったらいいか……。そこに至る前の主人公の心理。
「真実を知るチャンス」が同時に、自分にとって(文字通り)致命的な結果を招くと分かっていても、その選択をしてしまう不合理さ。そちらの方がよっぽど怖い。
人間の心理に在る不可解さ・不合理さ・相反する一対の概念の同居、そういうものを感じずにはいられない。その辺りが見事に結実していて、あまりの見事さに呆然とする、という感じだった。
本当に奇蹟の様な完成度だと思った。「知る人ぞ知る」映画って「荒削りだがその辺も魅力」みたいな、そんな偏見もちょっとあるのだけど、この映画には全く当てはまらない。
ホラー映画の枠で語られることが多いけど、血の一滴も流れない、殺人シーンはおろか死体の一つもでてこない。
そんな、希有な「恐怖」映画。
関連
追記 (2007/12/20)
3件の出品者に手頃な価格。
電脳せどりしてもいけるか? この価格で安定して流通しているのか、ずっとこの価格でストップしているのか……。
追記
■GPLは誤解されているか?
ライセンスに関する質問です。自分の書いたソースコードを「何の制限もなく自由に使って欲しい」という場合にはどういうライセンスを適用するのがよいでしょうか。なるべく縛りの少ないライセンスにしたいと思っています。
http://q.hatena.ne.jp/1155197350
勘違いして GPL を回答するお馬鹿さんがいるだろうなぁ、と思ったら続出だった。
脱力。
素朴な疑問なのですが、こういう回答をされる方はGPLが「何の制限もなく自由に使える」ライセンスだと思っておられるのでしょうか?
ナイスツッコミ。
でも本当に、「そう思ってるの?」と心配になってくるなぁ。
例えば、GPL, LGPL, 修正BSD, X11, Apache, Eclipse, Mozilla から選べます、としておけばかなり緩くなるんじゃないだろうか?
適当に列挙しただけなので、「選べます」というライセンス形態がそれぞれのライセンスで許されるかどうか調べてない……。(だから回答にしない)
■CMYKのファイルを開いてみる
理屈ではアプリごとに見え方が異なるはずだけど、実証してみる。
テストするファイルは、
の添付ファイル(Attachment)の"cmyk test image"。
もちろん Firefox でも IE でも開けない。
手持ちのもので使えるアプリケーションは……
- Paint Shop Pro 7
- Photoshop6
- Irfaview
- Susie
あたりか。
CMYK→RGB への等価な変換が原理的に存在しない以上、単純に*1アプリケーションで開いて見てみるだけでは、アプリケーションごとに見え方が異なっていて然るべきだ。
そのことが実証できた。
つまり、いったんCMYKに変換した画像をモニタで確認するという行為は、表示に使っているアプリケーションの影響を受けてしまうことになる。
表示に使っているアプリケーションが、CMYKのファイルをどういう風にモニタに表示するか――というのはつまりそのアプリケーションが持つCYMK→RGBの変換がどういう特性を持っているか――を把握する必要があるわけで、それはImageMagickを使おうが別のアプリケーションを使おうが原理的に避けられない。
というのが私の回答だった。
*1 「単純に」と書いたのは「カラーマッチングの技術を考慮しないで」というぐらいの意味。