2006-08-03 [長年日記]
■キーボードだけで操作するための覚え書き
まず、コツ以前の課題として「キーボードから手を離さない」という心がけが一番大切。
ウィンドウの最大化がしたい、別のウィンドウに切り替えたい、ファイルのコピーがしたい、etc……。マウスを手に握りたくなる時でも、我慢してキーボードでやる。
やり方が思いつかないときは仕方がない。でも、ちょっとしたことでも、キーボードでやる方法があるならそうする。
もちろん、キーボードから手を離してマウスでやった方が早いこともある。それならそれでいい。それが判断できるということも、キーボードだけで操作するスキルの中に含まれている。
1.メニューバーの選択にマウスを使うな
マウスで[ファイル]を選択して[保存]を選択……、なんてしてはいけない。
Alt → F → SとかAとか だ。その時にショートカットキーを見る。あるなら次はそれを使う。
もうひとつ。2段階以上のメニューはマウスではちょっと操作しづらい。下右下とマウスを動かす必要があるから。そういうのはキーで覚えてしまった方がストレスが少ない。
よく使うもの。あるいは、滅多に使わなくても、使う時は繰り返すもの。そういうのはキーで覚えてしまった方がいい。
Wordで、「図をファイル指定で取り込む」のは、確か、Alt → I → P → F だったはずだ(繰り返して使うものの例だ)。
2.キーカスタマイズ
初めからする必要はない。
使っていて、頻度が高い機能を見極めてからでいい。
その機能を Ctrl+?*1 で呼び出せるようにカスタマイズする。
3.下線付きの文字は見逃すな
ファイルのプロパティに「読み取り専用(R)」とある。この「(R)」が大事。
マウスを手に握りそうになる前に、下線付きの文字を探す。これはAlt+R でいいのだ。
ボタンやチェックボックスだけではなくて、テキストボックスのラベルも、下線付きの文字があればフォーカス移動に積極的に使おう。
4.今フォーカスがいるコントロールを意識せよ
Shift+Tab や Tab 1回で済むところをマウスで動かすのは無駄だ。
今フォーカスがどこにいるか? を常に意識する。どこにフォーカスを移したいかを意識する。マウスで動かした方が早い、と思ったらマウスで動かせばいい。でも隣や、隣の隣ぐらいのコントロールならキーボードでいい。
5.Tab キーの挙動は実験あるのみ
眼に見える配置と、Tab キーの移動順(フォーカス順位)は違うことがある。これは実際にやってみるしかない。アプリケーション側でTabキーでのフォーカス移動に気を使っていなかったりすると、順番がデタラメだったりすることも、無いとは言えない。それはそれで覚えておく。
メーラの様な、複数ペインが基本の UI も Tabキーでのフォーカス順位は実験するしかない。でもこの辺はマウスの方がいいかも(私はキーボードでやるけど)。
もひとつ。ファイルのプロパティの様な画面は、Ctrl+Tab で上部のタブの選択になっている。これも一度は試してみるべき。
6.ファイラとランチャは選べ
ファイラはキーボード主体で考えられたものを使った方が手っ取り早い。エクスプローラはそもそもキーボード操作にむいていないのだ。
私はPyxis を10年以上使っている。
これの機能にファイル名をフルパスでクリップボードに取り込む、というのがある。実はキーボードだけでの操作ではこれが便利。他のアプリケーションに移ってファイルを開く前にファイル名をクリップボードにいれておくのだ。
ランチャは……まぁいいや。
7.コモンダイアログは重点的に
コモンダイアログ、あるいは共通ダイアログ。プログラミング用語の範疇かもしれないが、「ファイルを開く」や「印刷ダイアログ」だ。プリンタ設定なども、メーカ間で共通ではないが、アプリケーション間で共通なのでここに入れていいかも。
これは頻繁に開かれるわけなので、憶えておいて損はない。
マウスの方がいいダイアログだと判断したら、逆に憶えようとしない方がいい。
プリンタの設定ダイアログは、私もすぐにマウスを手に取る。
実践についてはここ↓で書いた。なかばネタ気味だけど。
*1 ?は任意のキーを示す。