過去の日記

2007-06-23 [長年日記]

少数言語としての手話 [気になる本]

地域差や性差、国際手話、手話の芸術、今後の存続までを幅広く解説。視覚言語の姿を明らかにする。

ビーケーワン:少数言語としての手話

男性言葉、女性言葉があるように、手話にも性差があったり、地域差つまり方言(?)があったりするのか。

少数言語としての手話

  • 作者: 斉藤 くるみ
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売: 2007-06-22
  • ASIN: 4130830473
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

図書館にリクエストしてみようかな。

ザ・ファシリテーター [book]

小説なんだけどbookカテゴリで。

ザ・ファシリテーター

  • 作者: 森 時彦
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売: 2004-11-12
  • ASIN: 4478360715
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

ファシリテーションのマインドを説明――という表現はちょっと悪いなぁ、と思うのだけど――した小説。
面白いのは、ファシリテーションとは何か? ファシリテーターと何か? という説明が半分を過ぎたところで出てくること。
ファシリテーションの謂いを使うなら、"ストーリーの流れ"の上でのアイスブレイクやフォーミング(形成)、ストーミング(混乱・対立)、ノーミング(統一)が終わったあとにようやく出てくるのだ。

それよりも前、幹部達の合宿の場で、「ファシリテーターとは何か」と主人公が尋ねられるシーンがある。

言葉の意味は、よくわかったうえでの質問であることは明らかだった。棘がある。
(略)
「司会をすることですかな」
「ハイ、司会もしますし、記録係もさせていただきます。会議が効果的に進むことなら、何でもさせていただきます」

と主人公はうそぶく。
つまり、真実はそうではないということの、筆者の考えが表れている。その先にあるのだと。

ファシリテーターをそのように思っていた人ならば、読むべき本であろう。

また、「現実はこんなに簡単じゃない」とか思っても、それゆえに読むのをやめてもいけないだろう。
「かくあるべき」「かくありたい」姿を表出化させるのもまた、ファシリテーションの中の一つの大事なステップなのだから。