2007-06-23 [長年日記]
■少数言語としての手話
地域差や性差、国際手話、手話の芸術、今後の存続までを幅広く解説。視覚言語の姿を明らかにする。
ビーケーワン:少数言語としての手話
男性言葉、女性言葉があるように、手話にも性差があったり、地域差つまり方言(?)があったりするのか。
図書館にリクエストしてみようかな。
■ザ・ファシリテーター
小説なんだけどbookカテゴリで。
ファシリテーションのマインドを説明――という表現はちょっと悪いなぁ、と思うのだけど――した小説。
面白いのは、ファシリテーションとは何か? ファシリテーターと何か? という説明が半分を過ぎたところで出てくること。
ファシリテーションの謂いを使うなら、"ストーリーの流れ"の上でのアイスブレイクやフォーミング(形成)、ストーミング(混乱・対立)、ノーミング(統一)が終わったあとにようやく出てくるのだ。
それよりも前、幹部達の合宿の場で、「ファシリテーターとは何か」と主人公が尋ねられるシーンがある。
言葉の意味は、よくわかったうえでの質問であることは明らかだった。棘がある。
(略)
「司会をすることですかな」
「ハイ、司会もしますし、記録係もさせていただきます。会議が効果的に進むことなら、何でもさせていただきます」
と主人公は
つまり、真実はそうではないということの、筆者の考えが表れている。その先にあるのだと。
ファシリテーターをそのように思っていた人ならば、読むべき本であろう。
また、「現実はこんなに簡単じゃない」とか思っても、それゆえに読むのをやめてもいけないだろう。
「かくあるべき」「かくありたい」姿を表出化させるのもまた、ファシリテーションの中の一つの大事なステップなのだから。