過去の日記

2007-05-11 [長年日記]

はてなダイアリーのおとなり日記が変なことになっている模様 [etc]

まともに機能していない様子。おとなり日記スパムというキーワードも作られている。
あぁ。なんか「すでに終わってしまっている」話題みたいだなぁ。
2月から改善されていないのか……。

おとなり日記とは - はてなキーワード

コピー用紙の裏は使うな! [book]

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

  • 作者: 村井 哲之
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売: 2007-03-13
  • ASIN: 4022731370
  • メディア: 新書
  • amazon.co.jp詳細へ

まずは恒例、タイトルの話。
直球ど真ん中である。
私自身裏紙については、出さない使わない、が基本的な姿勢なので"その通り!"と言いたくなるようなタイトルだ。
裏紙をメモに使うのは、自身の生産性を下げこそすれ、上げることはないと思う。
職場にしろ自宅にしろ、コピー用紙は白いまま使うのが――コピーに使うという本来の目的をさておけば――一番だ。


内容は"べからず"が4割、事例と"すべし"が3割、コスト削減の"真の効果・目的"が3割、といったところ(紙面ではなくて主観)。
語り口は、読者として経営者を念頭に置いているような感じである。
経営者というと、大きい会社では大仰になってしまうか。
"すべし"の項目の中に「任せる」というものが出てくる。権限をより現場に近い方に委譲せよ、ということだ。任されて自分たちでコミットすることで責任感が出る、という理屈だ。
つまり、より現場に近い方に「権限を委譲する立場」にある人を念頭に置いている様な感じだ。

そんなわけで、読んでいる途中で若干退屈に感じてしまった。
いわゆるLifehackに近いものを、期待していたからもしれない。
しかし。
末尾の方と、後書きとでその考えは変わった。


後書きに曰く、

もっともっと幅広い人たちに、コスト削減の価値や楽しさ、"正しいコスト削減"を伝えたい。

また、p189にて、

まず、大前提は、「現場」には「自ら課題を見つけ出し、自ら解決する力」=「現場力」があることを認めることであり、

ともある。
文章の体裁としては筆者の本来の仕事、コンサルタントであり、講師であり、プランナーでもあるという面が強く表れている。経営者向けに読めてしまうのはそのせいだ。

この本は、ビジネス書の体裁ではなく、新書として世に出た。
もちろん最近の新書ブームがあればこそ、とも言える。
でも、この本をこの体裁この価格で出すことは、経営者だけではなくてより現場に近い人に手に取ってほしいという思いがあるのだな、と感じた。
まぁ、事例集だと思って軽く読む分にはちょうど良い分量だろうな。