2007-07-25 [長年日記]
■素案
草案と打とうとしてタイプミスで"そあん"を変換してしまったら、素案とでた。
へぇ、こんな言葉があるのか、と思っていたら、今日仕事で届いたメールにも。
……こう打とうとしたのか、それとも打ち間違いだろうか、などと思ったり。
■東大式絶対情報学
いや面白かった。途中でバーンと視界が開けて読む速度を変えたのであっというまに読み終わった。
速読で『現代用語の基礎知識』『IMIDAS』『知恵蔵』などを通読する、というのである。
p68
『知恵蔵』を通読する、という概念を持っていない人があります。
新しい概念を平易な言葉で紹介する。
項目ごとに別な分野を説明するから、あるところで意味を取れないとしてもその後に影響することはない。
確かに、速読の練習や習熟度を測るにはもってこいの本だろう。
そのちょっと前。
p60
実は、私が速読を習ったのは両親からでした。両親とも大正生まれで旧制時代の教育を受けています。(略)速読などの、基本的な知的反射神経のコツ、つまり「ノウハウ」は,旧制高等学校の学寮などで伝承されていたそうです。それだ一九四五年以後急速に途絶えたというのが実情のようです。
とある。
膨大な情報を選り分け、全体像を把握するには一冊の本に時間をかけていては駄目だ、というわけ。
なるほど、と思い速読みに切り替えた。私の場合速読というほどのものではなくて、黙読の数倍程度なので「速読み」である。
「ザ・ファシリテーター」(エントリ末に挙げる)でいうところの思考のフレームワークの活用の話。
記憶問題を出された時、正答が7±2の範囲にほとんどの人が収まるという統計があるそうだ。
したがってコミュニケーションにおいても相手のワーキングメモリ――つまりは海馬でまかなえる記憶容量だろう――を配慮するならばプレゼンテーションの1枚にいれる文の数、図表の数などなどもまた、7±2の範囲に収めるべきである。
プレゼンテーションに対する対応。まず褒め――けれど嘘は禁物――次に相手にとって役に立つ建設的な対案を発言する。
オリジナリティの三つの<根>。
などなど。
目から鱗が落ちる、というようなものではないが概ね納得できる内容を軽妙に読ませてくれる。
ただ、破壊的マインド・コントロールに関する
この書の本分ではないので、ま、いいか。
今なら、原稿の分量を調節して新書の形態で出版していたのではないか。
ハードカバーというだけでちょっと身構えてしまうんじゃないかと余計な心配をしたりして。
参考
いくつかの点で、これらと共通するものがあったように思う。