2007-07-13 [長年日記]
■数学ガール
数学ってのは他の分野に比べて「理解し直す」という事象が起きやすい気がする。
「理解し直す」ってのはつまり理解していると思っていたことが、別の面から見たときに「こんな意味を持っていたのか!」と驚愕したりすること、かな?
数学ってのは「正解」がちゃんとある学問だと思われていたりするのだろうか。
一つの「正解」――例えば数列の極限とか――が確かに存在していても、そこに至る道は無数にある。
その道はどれも確かに正しいのだけど、自分が知っている道以外の道を辿って「正解」に行き着いた時。
おなじ「正解」が全然違う輝きを放つことがある。
ミルカさん、「僕」、テトラちゃん。
みんなが自分の道で歩いていくのが、とても眩しい。
特に、テトラちゃんの"三角関数の因数分解"。
全然関係ない話。
knuth先生の本
p142
2×π≡π+πを正当に証明できるけど、π+πを有限回の手順で計算できるとは限らないってことね。神様だけが計算を終えられるけど、人間にできるのは証明を終わらせることだけってこと。
に目眩がしたのは私。
■グロリアスドーン 3
庄司さんの本はどれもストーリーの構造が同じだな、と思ってしまいました。
これはいけません。
でもキャラが立っています。それはよいことです。
ティセの口調が移ってしまいました。
それは微妙です。微妙。