過去の日記

2008-09-20 [長年日記]

聖エルザクルセイダーズ 読了 [novel]

昨日に続いて2巻、3巻読んだ。
やっぱり面白い……というか燃えるな。

でも。
エピローグでの「聖エルザ学園の今後」について。
読んだ当時はこれで納得してたんだなぁ。
今読むと色々ツッコんで尋ねてみたくなるのだが。


これにて青春再放送*1終わり。

響鬼探究 そして、五代ゆう [book][novel]

とんでもない拾いモノであった。
タイトルからピンとこない人もいると思うので、少し補足する必要があるだろう。
この本で取り上げているのはテレビ番組「仮面ライダー響鬼」である。
その第一話から第二十九話まで*2の映像、台詞などに潜んでいる作品的魅力、その由縁の可能性について探求することを目的としている。
その幅は広い。
日本語。力。霊地。化け物。鬼。神楽。
様々な領域に住まう人々が書きつづる響鬼考が、ここにある。

そして、個人的には驚愕の一篇があった。

響鬼探究

  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売: 2007-07-01
  • ASIN: 4336049270
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ


五代ゆうの小説(!)である。
純和風。泉鏡花の世界へのオマージュ。題名を「浅茅生の鬼(あさじうのおに)」。
この「世界」は、ライトノベルでの活躍からは想像できないだろう。
異形コレクションで希にその名前を見つけた時に、密かに喜んでいたからこそ、ここにその名があることに得心がいった。
そして、作品を読んで、氏は、やはり幻想の、異形の世界の住人なのだと強く思い知らされる。

五代ゆうのファンならば──あるいは異形世界のファンならば──図書館で探してでもいい、是非一読をお薦めする、畏るべき一篇である。


巡り会えたことに感謝。

QMADS

ドラゴン組 魔導師5級 トータルの平均順位2位 総合正解率60.66%

*1 by 野宮さん from ハチミツとクローバー

*2 なぜこの範囲なのかの説明は長くなるので差し控える。ただし「私たち編者には、三十話以降の『響鬼』を否定したり批判したりする意図はありません」と前書きにあることは書き添えておく。事実、執筆者の中には三十数話以降を見ていない人もいる。