2008-09-16 [長年日記]
■12RIVEN その後
昨日↓
からの続き。本を読んで情報を補完。
オープニングに叙述トリックが仕掛けられているだろうということは明白だったけど、それがはっきり分かるのは練丸ルートのエンディングだった。
それを基に考えていくと、オープニングの叙述トリックは単純で簡単なものではなくて、恐ろしく複雑で多数の要素が入り乱れているものなのかと嘆息したのだが……。
∫ルート(ラストシナリオ)でそれが一つ一つが、実はそうじゃないんだと気づかされる過程と、本当はこうだったんだと明らかにされていく過程が楽しかった。
この2つが同時に起こるんじゃなくて、時間差を持って展開するところが非常に上手。
それ以外にも、しっかりと説明されていない部分で気を使っているところを見いだしたりするのが楽しい。
鳴海ルートで鳴海とオメガの2人が解いていった謎を、∫ルートでは△△が(ネタバレしないように伏せ字)サクサクと解いていったりして??となるのだけど、そのずっと後になってそれがちゃんと意味を持っていると気がついたりとか。
ミステリーというよりも古いタイムトラベルもの──実例を挙げればハインラインの「夏への扉」に見られるような、「最初に観測される『不可解』な事象」が「主人公の行動や観測によって整合性が与えられ『必然』になっていく」タイプのTTもの──の方が、感覚的には近いように思える。
そういう作品が好きな人は是非。
■QMADS
今日のステータス ドラゴン組 魔導師2級 トータル平均順位4位 正解率総合 50.08%
ドラゴン組は嫌じゃーーー。