2008-08-27 [長年日記]
■理性の限界 読了(?)
表面をなぞったのみ、という感じなので?をつけておいた。
架空のディスカッション形式で書かれているので、取っつきやすいと思ったのだけど、つい読み流してしまいがちという罠もあるかと。
タームを並べるだけでどんな本なのか分かるかなぁ、と思うので列挙してみる。
- コンドルセのパラドックス(投票についてのパラドックス)
- ボルダのパラドックス(投票についてのパラドックス)
- アローの不可能性定理*1(完全な民主的決定方式が存在しないことの証明)
- 囚人のジレンマ
- 繰り返し囚人のジレンマ
- しっぺ返し戦略
- ナッシュ均衡
- チキンゲーム
- ニュートンのプリンキピア
- ラプラスの悪魔
- 光速度不変の原理(ニュートン物理学での解決不能問題)
- 相対性理論
- 不確定性原理(位置と運動量の誤差の積に下限がある)
- ハイゼンベルクの不確定性原理
- EPRパラドックス(高速を越えた情報伝達)
- 二重スリット実験による干渉縞
- シュレーディンガーの猫
- 抜き打ちテストのパラドックス
- ゲーデルの不完全性定理
- 認知論理システム
- チューリングマシンの限界(ゲーデル・チューリングの不完全性定理、チャーチの定理、チューリングの定理)
二重スリット実験による干渉縞は驚きだった。でも前から知っていることを忘れていただけかもしれない。
追記
オビをふと見て気がついたのだけど筆者は「ゲーデルの哲学」と同じ人じゃないか。
で読んでいた。なんか納得。
■千の剣の舞う空に 読了
青春だね! ボーイミーツガールだ!
オンラインゲームで出会った女の子が実はクラスメイトだった、というキャッチーなシチュエーションが突出しているものの、基本的にはスタンダードなボーイミーツガールストーリー。
*1 本の中で出てくる表記はアロウ。ここではWikipediaの項目に合わせてアローとした。