2008-12-03 [長年日記]
■I am legend
え? え? と思っている間にエンディング。
原作を読んでいるせいで、余計な勘ぐりをしてしまった。
いやもちろん、結末が違うということは知っていたけれども、まさかあれがカットされているとは。
孤独さをしっかりと描写しているので、いきなり話をする相手が出てきて軽く錯乱する主人公の気持ちが非常にいい感じで伝わってくる。
だからこそ原作の展開に行くと期待していたのだけど、残念。そうはならなかった。
この結末に向かうためには確かに邪魔な要素なので排除したのか、と見終わった後なら考えを巡らせられるけど、見ている最中はそんなこと思いもせず。
(原作との違いを判ってないとわけがわからない感想なのはいつものこと。なので遠慮しないで原作との違いを判ってないとわけがわからないように書いた)
リヴィングデッドの書き方は、もう完全にモードが変わってしまったなぁ。
凶暴、速い動き、大量の出現。もちろんCG。
まるでゲームのトレーラーを見ている感じで、正直言って、それ以外のシーンと比べてこの映画ならではの個性が全くない。
そこはマイナス点。
とはいえ「地球最後の男('64)*1」のリヴィングデッドも全然怖くないからな、とも思う。
旧作での描写は、怖いのはウィルス、あるいは知っている人が変貌してしまうという現象に対する感覚の方なんだよな。(恐怖という意味では、どちらかというとゾンビものよりもボティ・スナッチャーものの方に近いのかも)
だから原作や旧作では家族が××になるのに対して、こちらではあっさりと△△になっちゃう。
でもこれって損してるよなー。孤独感を強調したいなら原作や旧作の扱いの方がキツイものな。
逆に言うと、家族のエピソードを変更して、それでもなお孤独感を描写できたのはさすがと褒めるなのか。
で、やっぱりここまで演出が成功した要因としては「人がいないニューヨーク」抜きには語れないかと。
人がいない都市がどれだけ不自然で、空々しくて、不思議な感覚を与えてくれるかは、
の写真集で知っていることだけど。
「主人公独りしかいないニューヨーク」は圧巻。
ここまでやれるのは、さすがハリウッド、と言わざるを得ない。
まぁ、現代を舞台にするにあたっての変更はとても丁寧で説得力があるものだったし、かなり楽しめた。
関連物件
■ミラーズ・エッジ体験版
引用は今日時点の内容。
PS3版日本語体験版の配信を開始しました。10万ダウンロード限定での配信となります。
ニュース : ミラーズエッジ Mirror's Edge | エレクトロニック・アーツ
ダウンロード数に応じてSONYからお金を取られるんだろうなぁ……。
兎も角。
ミラーズ・エッジぱ一人称視点のゲームだけど、そのタイプのゲームに慣れてない、嫌いな人にプレイしてもらえる様に工夫してるなー、という感じがして好印象。
- 落下死するけどその直前からリプレイ。戦闘でのミスで致死した時も同様(これはデモだからかもしれないが)
- 次に向かうべきところが決まっている
- そこが赤く染まって視認できる
一人称視点のゲームは体験版とか色々やって絶対に買わん! というぐらい散々な結果だったけど──もちろん自分の腕の話──これは楽しい。
■MSX
その第一弾として、イー・モバイルの携帯端末「EM・ONEα」に、ゲームと読み物、開発環境を収録した CD-ROM 版の雑誌「MSX MAGAZINE 特別号 EM・ONEα で遊べる!作れる!ゲーム&BASIC」をバンドルし、アスキー・メディアワークスのキャンペーンサイトを通じて、限定1,000セット販売する。
イー・モバイルで Windows Mobile 6向けに MSX のゲームを提供開始 - japan.internet.com 携帯・ワイヤレス
余談
*1 見た時のエントリがないぞ?