過去の日記

2009-01-16 [長年日記]

Q.E.D.32 C.M.B.10 [comic]

Q.E.D.証明終了(32) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2009-01-16
  • ASIN: 4063711773
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

マジック&マジック
もし最後の2ページが無かったなら、凡作という印象だっただろう。
かなりの人が"読める"ネタだったと思う。
だからこそ、逆に最後の2ページが強く印象に残る。鮮やかだと感じた。


レッド・ファイル
ストーリーよりも、経済に関する基本的な記述の方が面白い。まぁ、この"面白い"というのは"自分の考えに近いことが楽しい"という意味でなので注意がいるかも。
事件の結末、"What happend?"の謎の方は鮮やか(目新しさこそ無いが)。
そしてやっぱり最後の2ページが上手い。

ゲストキャラはMIT数学科、投資プログラマのフライヤ。

可奈「でもいろんな情報を集めていけばちゃんと市場を読めるように……」
フライヤ「絶対にならない*1

そして、2ページ後から続くフライヤの台詞。

つまり
全く同じ
経済状況の中
「売って特」と判断する人と
「買って特」と判断する人が
同時に存在しないと
いけないの

市場を決めるのは
経済状況でも
数式でもない……

人の思惑!!

だから
絶対に読めない!!

「市場」と「経済」の似て非なる面を明確に指摘しているなぁ。

Q.E.D.証明終了 ザ・トリック・ファイル (KCデラックス)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2009-01-16
  • ASIN: 4063756467
  • メディア: コミック
  • amazon.co.jp詳細へ

にて作者が、

数式や数学者に悪を求める単純さが恐ろしい、とも思いました。(略)金融工学で株価の変動を操ることなんできないし、暴落は投資の本質です。そのことを知ってほしいな、と思いました。

とコメントしている。


C.M.B.森羅博物館の事件目録(10) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2009-01-16
  • ASIN: 4063711781
  • メディア: コミック
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短篇4本。
1本は知識として知っていた。
1本は読んでいて普通に分かった。
でもやっぱり落としどころが上手なので、楽しく読める。

新クロサギ1 [comic]

仕切り直しということで、最初のネタは振り込め詐欺と身近なところから。クロの使う仕掛けも以前にでてきているオーソドックスなもの。
でも、構成が上手い。

新クロサギ 1 (ビッグコミックス)

  • 作者: 黒丸
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売: 2008-12-26
  • ASIN: 4091822584
  • メディア: コミック
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前シリーズを知らない人、ここから初めて読んだ人には「なんかすごい人脈をクロが持っている」様に見えるのだ。
そのように意識して構成している。
で、フィクサーである桂木は最後に出てきて、ごくあっさりとした印象で立っているだけ。

フィクサーは、目立ったり印象的な立ち振る舞いをしちゃいけないよなー。やっぱり。

手紙 [comic]

泣ける。
問答無用で泣けてしまう。

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

  • 作者: 谷川 史子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売: 2009-01-15
  • ASIN: 4088568664
  • メディア: コミック
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……あっ!? 「告白物語」じゃないぞ!


と思ったらやっぱりあった。
「目を伏せるやまむらはじめ氏」
そうかお知り合いなんだっけ?

*1 強調は本来は傍点による。