2009-01-12 [長年日記]
■会社でうつ 休むと元気ハツラツな人
本屋で見つけられなくて、Amazonで購入した。なぜか、文春新書だと勘違いして探していたせいだ。実際に物を目にした時、道理で、と納得したのだが。
そういうわけで買う前に実物を見ることができなかった。
帯をひと目見て、買って失敗したかも、と思ったのだ。
裏表紙側の帯に、一回り大きなフォントでこうある。
読めば読むほど怖くなる
あなたを「心の病」の
深みに誘うサイコストーリー
……私としてはメンタルヘルスの本を期待していた。にしてはこの惹句は一体? と不安になった。
だけど。
一読してその印象は覆された。
間違いなく、これは「ストーリー」と呼ぶべき本であった。
たくさんのケーススタディを羅列して、自分の言いたいことを書き連ねた「ストーリー」。
つまらないわけじゃない。
へー、と思いながら読んでいける。
でも、残念ながらそれだけだった。
共感するものが多ければ面白く読めるのかもしれないが、私が求めていたのはそういう本ではなかった。
最後に。
この本を読んでいた時に、脇に座っていたカミさんが言った台詞は、「なんだか物語みたいな本だね」だった。
チラ見で本質を言い当ててきたな、この人は。畏るべし。