2015-11-25 [長年日記]
■永遠の夜 ザ・ストレイン
ポスト・アポカリプスものって物語を畳むのが難しいなぁ。
すごく丁寧に展開している点が、"展開が遅い"と感じられるところがあってちょっとつらかった。ライトな小説や短編を最近続けていたせいで、"感じられる"だけだとはわかっているけど。
なにしろかなり細部まで詰められた展開だったから。
もうこの展開しかないという感じの、どんでん返しも特にない"物語を畳む"と呼ぶべき見事なものだった。
逆に、もうこの展開しかないと思わせるだけの積み重ねがあったわけで、その辺がちょっとつらい感じだったり。
基本的にヴィジュアル先行な感じで小説の愉しみには乏しい感じがした。
2015-11-19 [長年日記]
2015-11-17 [長年日記]
2015-11-12 [長年日記]
2015-10-22 [長年日記]
■数学の大統一に挑む
面白い読み物だった。
数学の本ではない。
数学者の本。
ユダヤ排斥運動時代のソヴィエトで、彼がいかにして数学者になったのか。
研究者のコミュニティはいかにして作られるのか(そしていかにして壊れるのか)。
著者の主眼は、数学の、数学を研究することの面白さはどこにあるの? というところにあるのだろうけど、読んでみれば研究者ってどんな風に考え、どんな仕事をしてるの? という視点が面白かった。
p225
人に教える方法を、あなたに教えられる人はいない。