2012-05-01 [長年日記]
■4月の読書
4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3911ページ
ナイス数:19ナイス
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
本屋大賞ノミネートは、主人公に対しての「本のことについて熱く語っても引かないで付きあってくれるこんな人がいたらなぁ」という願望が理由だったのでは、とか邪推。一気読みしてしまう程度には面白かった。
読了日:04月30日 著者:三上 延
カンナ 天草の神兵 (講談社ノベルス)
読了日:04月28日 著者:高田 崇史
カンナ 飛鳥の光臨 (講談社ノベルス)
読了日:04月24日 著者:高田 崇史
The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)
スナッチャーとMGSを下敷きにした作品を読んだら、小島秀夫さんがMGS4のノベライズを任せたのも納得できた。すごかった。いつものように既読のものは今回読んでない。
読了日:04月19日 著者:伊藤 計劃
せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)
一本だけ妙にグロかった。知ってはいたけど見かけたことがない本だったので、新刊書店に普通に並んでいる状況はうれしい。
読了日:04月19日 著者:梶山 季之
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
面立てにして4冊ぐらいは置けるはずのスペースに、ポツンと1冊置いてあった。なんとなく手にとってパラパラと。オビを読む。奥付を見る。2010年11月30日第6刷。買うか。それが、今日の昼の出来事。今これを書いていることから、面白さは推して知るべし。ところで、この設定だとループは1回しかできなくて、改変も無理なような感じがするのだが気のせい?
読了日:04月16日 著者:桜坂 洋
心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~ (ノンフィクション 知られざる世界)
前半は読んでいて涙が止まらない。復元の様子、そしてその前後の家族の様子を細かく描写する。その文章に"泣かされている"面もあるかもしれない。が、事実はそれ以上に過酷だ。後半、細かな描写はなりをひそめ、残された者が死を受け入れるということ、その上で自分の生と向かいあうということに比重を移していく。緩和ケア医への協力の声がけも、その必然として書かれている。前半に描かれる「死」と、後半に描かれる「生」。この構成そのものが、この本への「思い」を反映していると感じた。
読了日:04月15日 著者:今西 乃子
偉大な記憶力の物語――ある記憶術者の精神生活 (岩波現代文庫)
フィクションでよくみる直感像記憶とは全く違う。文字、数字、言葉などが情景や音や色を伴って感覚される(つまり共感覚)。その情景を長期に渡って記憶が可能な人の「記録」。しかし「記録」に過ぎないはずのものが「物語」となって読者の前に立ち現れるというところがすごい。
読了日:04月14日 著者:A.R.ルリヤ
NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
「ヒツギとイオリ」素直に良い。フリンジ3rdシーズンでこの話とは逆の、"読み取ってしまう"能力者の回の浅さが認識できた。「リンナチューン」圧巻。「サムライ・ポテト」ホラーに振ると草上仁のサージャリ・マシンなんだけど、これは切ない話だった。「コズミックロマンス(略)」馬鹿馬鹿しいようだけど極めて示唆的な一本。「土星人襲来」がなんで東北大学/国分町なのか不思議。北大/ススキノじゃ駄目だったのは、キャンパスが固まってるからか?
読了日:04月12日 著者:扇 智史,小川 一水,片瀬 二郎,壁井 ユカコ,北野 勇作,谷 甲州,西崎 憲,藤田 雅矢,増田 俊也,宮内 悠介
NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)
「黎明コンビニ血祭り実話SP」が好み。既読のものは読み飛ばしてる。
読了日:04月09日 著者:伊藤 計劃,円城 塔,北野 勇作,小林 泰三,斉藤 直子,田中 哲弥,田中 啓文,飛 浩隆,藤田 雅矢,牧野 修,山本 弘
サイバーテロ 漂流少女
「最後に現れた首謀者」だけがなんか無理矢理っぽい感じ。その手前まではとても楽しめた。犯罪の現場がネットワーク中継&拡散されることで犯人および被害者の個人情報が暴露されてしまう、っていう事態は今後起こりうるかもなぁ。
読了日:04月05日 著者:一田和樹
嘆きの美女
「ご都合主義的な展開」と「テンポの速さ」の境界線スレスレのところをいっていると思う。そのギリギリのバランスが楽しい。プロットやあらすじでは、この話の面白さをうまく伝えられないかと。
読了日:04月05日 著者:柚木麻子
パラドックスの悪魔
「便利になれば多忙になるというパラドックス」はみんな実感しているだろうな。
読了日:04月03日 著者:池内 了,ワタナベ ケンイチ
われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る
「格闘家にとっても異種格闘技戦のようなもの」という例えに得心が行く内容。将棋は全くの素人なので棋譜・解説部分は読まず。自身も、相手(=コンピュータ)も、双方が最大限の力を発揮できるようにするためのレギュレーション策定部分はとても興味深く読めた。
読了日:04月01日 著者:米長 邦雄
2012年4月の読書メーターまとめ詳細
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