2009-04-06 [長年日記]
■振動機能の使い途
PS3 のオンラインコンテンツ、Flowery がことのほか楽しい。
これ、DUALSHOCK 3 付きのコントローラでプレイするのがいい。"花"が開くときの手応えがよい。
いや、遊んでいるとき、没頭しているときはそれと知覚することはないかもしれない。没頭させるための仕掛けと言ってもいい。
登場時はビックリさせるため、何かの出現を誇示するための振動機能だった。いま Flowery を遊んでいて、振動機能が立派な"裏方仕事"になっているのが面白い。Flowery で残念なのは裏方仕事に徹していないところ。時々狂ったように──という表現も変だけど、ゲームをしているときはその振動がゲーム世界には相容れない異物に感じる──振動するのが興ざめ。
そういえば Wii でも、GUI のオブジェクト上にカーソルが入ったことを示す様に振動する。
目に見えないオブジェクト(いわゆる隠しキャラ)をそっと教えるために振動するゲームもあっただろうか。
振動機能が、主張しすぎず、けれどゲームの欠かせない要素として成熟してきたな、と感じる週末。
Flowery はまだトロフィーをコンプリートできてない。
もっと遊びたい。
そして DOLBY DIGITAL 推奨。没頭できる。
■未来妖怪 読了
異形コレクションも未読が3冊ともなると圧迫感が大きすぎる。
昨日の昼過ぎに読み始めて読了。
期待していたのとちょっとベクトルが違った。"未来の科学技術が生む新しい妖怪"というようなテーマが思っていた以上に多かったか。
本書の中で面白く読めたのは、タイトルに反して過去を扱った作品だった。
朝松健 「ぬっへっほふ」
《予兆としての怪異》の根底にある決定論的恐怖を書いた、と言えるのか。
引き込まれる。上手い。
間瀬純子 「ミライゾーン」
古き特撮を下敷きに。ウルトラQからウルトラマンに続く流れというよりは、ウルトラQから怪奇大作戦、アンバランスへの系譜か? (作品中の描写は違うけれど、そう想像してしまう)
小中千昭 「事実に基づいて Based On The True Events」
読んだ直後は"ふうん"という感じだったけど、一冊読み終えた後もっとも記憶に残っている作品。
考え直してみると作中出てくる存在が、最近の──つまりもっとも新しい「妖怪」なのではないか、とか思ってしまう。
口絵解説
「ベムベムハンターこてんぐテン丸」とか懐かしすぎ。観たいなぁ。