2009-04-03 [長年日記]
■「山羊の上の歯」
面白い。
「山羊の上の歯」の意味は引用元を見てもらうとして。
田中芳樹の作品でいえば、『銀英伝』で「愛」があったのは英雄群像の人物像であって、戦闘機とか軍艦とかには露骨に「愛」がない。『銀英伝』にそういうものを求めてはいけないわけです。
しかし、そういうところに「愛」があるひと、つまりマニアですね、そういうひともいて、「この描写がおかしい!」と言い出したりする。
その通りなのかもしれないけれど、それは「山羊の上の歯」なんだよね。作者はどうでもいいと思っているポイントであるわけ。
マニアの批評があてにならない理由。 - Something Orange
うんうん。私の場合、どうしても「宇宙空間で艦隊戦ってどうやるんだろう?」みたいなところが気になって気になって。
そういう部分が自分の中の「マニアック」な領域なんだな、と確かに思う。
野望円舞曲では荻野目悠樹が書いてあることもあってちょっとだけ"それらしい"描写が入ってるんだけど(相対速度を合わせる、とか)、逆に、半端な結果になってよけい気になる。田中芳樹ぐらい無視してくれた方がいいなぁ。
半端に気にするぐらいなら、完全無視の方がいっそ清々しいかな、と。