過去の日記

2009-03-12 [長年日記]

仙台市の保育所に入所するための書類として失業保険受給者資格票が使えない [etc]

これはおかしな話。

最悪、年度末近くに職を失うと、

  • 勤務証明が無い
  • 保育所に入れられない
  • 就職活動および就職が出来ない
  • 失業保険がもらえない

というコンボが発生する。


問題なのは市の職員が失業保険=職に就いてないという短絡的かつ単純な認識なこと。
失業保険をもらうためには、

  1. 直前に職に就いていたが今はそうではない
  2. 職に就くことが出来る状況にある
  3. 職に就く意志がある

が条件。
重要なのは2.と3.で、特に3.については、4週に1回ハローワークに行って認定してもらわなければならない事項だ。
「仙台市の保育所に入所するための書類として失業保険受給者資格票が使えない」というのは、「職に就く意志がある」という事項を無視している。
保育所にあずかってもらえなくなれば就職活動は現実困難なはずだ。仙台市に認定された保育所にあずかってもらっていた = 他に保育する人(祖父母など)がいない、ということなのだから。
就職活動が困難になれば、ハローワークに認定してもらえない。給付を受けることが出来ない。


これ、昨今の状況からすると本当に困っている人がいるはずだ。仙台市を名指ししたのはたまたま確認できたからで、他の自治体でも同じような状況になっているところもありそうだ。
逆に、(ちゃんと)失業保険受給者資格票を証明として認めている自治体もあった。

ざくっと検索したときに「保育所に出す勤務証明をもらったらすぐに辞めていった人がいた」なんていう文章をちらっと見た*1。きっとこんな感じで困っていた人なんじゃないか? とか思ったのだが。


おっと、リンクは貼っておこう。

http://www.city.sendai.jp/kenkou/kodomo/kodomo/hoiku/hoiku_5.html

*1 仙台の話ではない。