2009-02-21 [長年日記]
■集合的無知は1920年代の概念
とある理由があってカルト=マインドコントロールに関する書物を再読していたら出てきた。
集合的無知。pluralisic ignoreance
概念の提出は1920年代。
で、1980年代に実験による確認が行われている。
メモ。
……。
マインドコントロールへの応用についてもっと書いておくべきか。
(p169)
ある破壊的カルトの勧誘では、被勧誘者のそれぞれに、ほかの被勧誘者はみんな自分よりも真剣に講義を聞き、内容をよる理解しているという認知が相互に生じていたことを示している。この現象がリアリティを高めていったと理解されよう。
他の被勧誘者が内容に関して質問などをしない、という認知が他の人はどうやら理解しているらしい、理解していないのは自分だけらしい、という錯誤を生み出す。
カルトメンバーがやたら難しい言葉を使っていること。それをすらすらと諳んじて言えること。全く同じ話を全員があえてしゃべること。
状況によっては、そういったことにもちゃんと意味や効果があることなのだ。