過去の日記

2015-09-29 [長年日記]

パインズ [novel]

記憶をなくした主人公、迷い込む見知らぬ土地、一見して温和な村人たち、やがて知る外に出ることができないという状況……。
と、まぁ、正直にいうとサスペンス的にはありがちなスタートで、オチにも特にひねりとか新味はない。
なので道中の展開の妙と、主人公に対して徐々に提示されていく「奇妙な点」を楽しむべき。
……と言いたいが、オチから考えていくと色々とおかしな点がある。そのおかしな点に対しての一応のいいわけ的なことも提示されているが、それじゃあ納得できないなぁ*1

パインズ -美しい地獄- (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ブレイク クラウチ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2014-03-07
  • ASIN: 4150413037
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

主人公の最後の選択こそが、一番怖いところなのかもしれない。


シャマラン監督の手でテレビシリーズ化されているのが、

別冊映画秘宝 不思議TV (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売: 2015-09-02
  • ASIN: 4800306957
  • メディア: ムック
  • amazon.co.jp詳細へ

で紹介されていて興味を持った。
テレビドラマは見るのがとてもしんどいので小説で読んだ次第。
確かに、ドラマにすると映えそうなお話であった。

*1 と偉そうに書いているけどちゃんと考えるとつじつまあってるのかもしれないと不安もある。