2015-09-13 [長年日記]
■ザ・ストレイン
アメリカでドラマ化されてシーズン2がもうすぐ終わる、
の原作。
で紹介されていて、なんか面白そうなので読んだ。
吸血鬼もの。
オカルトに振らずに、SF側に振った設定。ウィルスや寄生虫といったギミックが、バイオハザードあたりから「ゾンビもの」のメイン・ストリームになってしまったの同様のことをやっている。
いるのだけど、一方で「鏡に映らない」とか「人に招かれない限り人の領域に入れない」とか「流れる水をわたれない」とかいった古めかしい特徴も残しているところが面白い。その理屈は続刊で何か判明するのかどうか。
ウィルスや寄生虫を取り入れているけど、その設定を取り込んで「吸血鬼もの」を構築する部分、お話を下支えする部分は手を抜いてないし、かなりの紙幅を割いて書いている。
おかげで展開が遅いと感じる部分部分もあるけど、じわりじわりと人間社会が冒されている様子をきっちり書き切っているってことでもあるので悪印象はない。
続刊も読むよ−。