過去の日記

2017-04-30 [長年日記]

バッドエンドの誘惑、中世ヨーロッパの都市の生活、私たちは生きているのか? [book]

読みやすく素直な文章で、斜に構えたようなマニアっぽい書き方もなく、大変面白い。
それでいて浅い見方ではない、しっかりとした映画批評で読み応えがあった。もっと本を出して欲しい。

しかしバッドエンドの誘惑というのは確かにあるなぁ。

バッドエンドの誘惑~なぜ人は厭な映画を観たいと思うのか~ (映画秘宝セレクション)

  • 作者: 真魚 八重子
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売: 2017-03-02
  • ASIN: 4800311810
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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SF的なガジェットに対して「それが存在することが当然」と登場人物が思っている、という描写って難しい。じっくり手間を掛けて、そういうことをやってのける森さんはすごい。

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2017-02-21
  • ASIN: 4062940612
  • メディア: 文庫
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さまざまな職業、身分の人の生活が書いてあって面白い。

中世ヨーロッパの都市の生活 (講談社学術文庫)

  • 作者: J. ギース,F. ギース
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2006-08-11
  • ASIN: 4061597760
  • メディア: 文庫
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おまけ。

生活の世界歴史〈6〉中世の森の中で (河出文庫)

  • 作者: 木村尚三郎,渡辺昌美,堀越孝一
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売: 1991-10-04
  • ASIN: B00LQ5JOPK
  • メディア: Kindle版
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これがKindleに入っているのってすごくないですか??

定本 召喚の蛮名 [comic]

このマンガと本のこと、知らなかったのだけどある本で知って復刻を待っていた。ようやく出版されて一安心。
めちゃくちゃ面白くて、感動した。
一種の懐古主義的な面白がり方たという自覚はある(高校生ぐらいのころのあの感覚だ! 的な)けど、しかしよい本だった。

定本 召喚の蛮名〜Goety (TH COMIC SERIES)

  • 作者: 槻城 ゆう子
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売: 2017-03-21
  • ASIN: 4883752550
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2017-04-14 [長年日記]

ParamQuery grid で vertical-align を [tech]

便利なグリッドライブラリ(非商用無料)。

https://paramquery.com/grid


テーブルセルにvertical-alignを設定したのだけど、ParamQuery grid 側のスタイルでキャンセルされる。
ParamQuery grid の css には vertical-align: middle がハードコードされていて、これを変更したい人はいなかったみたい。

ad-hocな対応でどうにかならないだろうか、ということで

$("#grid_table").pqGrid(
{refresh: function (event, ui) {$("td.pq-grid-cell").css({"cssText": "vertical-align: top;"});}}
);


refreshイベントで、グリッドセル全体に vertical-align: top を適用した。
refreshイベントは、初期化時の他はリサイズなどでしか起きないように見えたが、これで(パフォーマンス的な意味で)大丈夫だろうか?


2017-03-01 [長年日記]

Anaconda/Minocondaのパッケージ情報を保管する [Python]

というメモ。


conda env list | grep -v ^# | cut -f1 -d" " | xargs -I {} sh -c "conda list -n {} > pip.{}.txt"


とか

conda env list | grep -v ^# | cut -f1 -d" " | xargs -I {} sh -c "conda list -n {} > pip.`date +%Y%m%d`.{}.txt"

とか。


2017-02-28 [長年日記]

カスタムなエンコードエラー対処 [Python]

JavaやScalaで前にやったのと同じ。

prima materia - diary : MalformedInputException


Pythonはcodecsやdecode/encodeにerrors引数で都度指定できる。

# 正しくないバイトシークェンスを作る
err_bytes = 'あいう'.encode('utf-8')
err_bytes = err_bytes[:3] + err_bytes[4:]

err_bytes.decode('utf8')
# => raise UnicodeDecodeError: 'utf-8' codec can't decode byte 0x81 in position 3: invalid start byte
# same as err_bytes.decode('utf8', errors='strict')

err_bytes.decode('utf8', errors='ignore')
# => 'あう'

err_bytes.decode('utf8', errors='replace')
# => 'あ��う'


ほかには、

with open(file_name, 'r', errors='ignore') as f:
    ...

とか

with codecs.open(file_name, 'w', 'cp932', errors='ignore') as f:
    ...

などとする。


さて、replaceを指定したときになんの文字で置き換えるかを指定したい、というのが今回のお話。

import codecs

def tohu_err_handler(er: UnicodeError):
    if isinstance(er, UnicodeEncodeError):
        return '□'.encode(er.encoding), er.end
    else:
        return '□', er.end

codecs.register_error('tohu', tohu_err_handler)

これで errors 引数に 'tohu’ が指定できる。

err_bytes.decode('utf-8', errors='tohu')
# => 'あ□□う'


コードはPython3系です。


2017-02-27 [長年日記]

伊藤計劃トリビュート2 [novel]

技術書とかも読んでたから今月はこれだけ。(あと1冊進行中)
「雲南省スー族~」「くすんだ言語」は面白かった。「くすんだ言語」は技術的な描写が気になったけど、まぁ大きな問題ではない。
「ゲームの王国」長編の一部を採録するとかあり? と思ったけど読んでみたら、なるほど採録したくなるわけだ、という感じ。

伊藤計劃トリビュート2 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 草野 原々,ぼくのりりっくのぼうよみ,柴田 勝家,黒石 迩守,伏見 完,小川 哲
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2017-01-24
  • ASIN: 4150312605
  • メディア: 文庫
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